第86話

《選定編11話》海客
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2026/01/08 23:10 更新
燈堂恭仁(とうどうくに)
うぅ〜…緊張する。
燈堂恭仁(とうどうくに)
離れないでよー「雪花せっか」!
雪花(せっか)
言われなくてもそうしますー。
気だるげに返事をしたのは女仙の1人、雪花。

雪花はかいきゃく…? ってやつで、俺らと同じ日本の出身らしい。

年も近くて、気軽に言葉を交わせる相手を探してた俺らには心の支えだった。
雪花(せっか)
それよりも前向いて歩いて。
そんなだらしない歩き方じゃ誰も着いて行きたくない。
燈堂恭仁(とうどうくに)
着いてきてほしくないんだよ…
燈堂恭仁(とうどうくに)
っていうか、萎瑠眞くんは?
雪花(せっか)
朱夏様と侯麒様と一緒に使令を下しに。
今日は夕刻まで戻らないらしいよ。
燈堂恭仁(とうどうくに)
いいなぁ〜、俺も使令欲しい。
雪花(せっか)
簡単に言わないで。
こっちの世界の妖魔はとんだ化け物よ。
雪花(せっか)
蓬山で命を落とした麒麟もいるのに……
燈堂恭仁(とうどうくに)
なにそれ怖。
雪花(せっか)
さあ着いたよ。
燈堂恭仁(とうどうくに)
もおやだぁ……
なんで初日に使令狩り入れちゃうわけ…?
雪花(せっか)
はい開けますよーせーのっ、
燈堂恭仁(とうどうくに)
あ"っ、ちょまっ…
雪花(せっか)
(バサッッ
もぶ
廉麟様ああああああ‼︎‼︎
燈堂恭仁(とうどうくに)
へっ?!
もぶ
これを見てください!
椿の木から掘り出した極上の櫛にございます‼︎
廉麟様を思ってお堀いたしました…どうかいただけ、
もっぶ
(ドンッ
そんなことよりも!
まず自己紹介をさせてくださいませ廉麟様!私は漣国芽州が州侯の爺剤と申す者、
もぶ
黙れ‼︎(ドカッ
こんなものの話は差し置いて…ささ、この櫛を……
もっぶ
あ"あ?!
てめえなにしやがんだ‼︎
もぶ
割り込んできたのはそっちだろうがよ‼︎!
もっぶ
そもそも泰麟様がそんな櫛でお喜びになると思ってんのか?!
おめえこそ考えろやボケェ‼︎
燈堂恭仁(とうどうくに)
ぅ……っ?!
燈堂恭仁(とうどうくに)
(なんか……きもち、わるぃ…?)
雪花(せっか)
おやめなさいませ‼︎
麒麟の御前ですよ‼︎
もぶ
女仙ごときが口を出すな‼︎ (ブンッ(拳)
雪花(せっか)
(パシッ‼︎
もぶ
はっ、
雪花(せっか)
お引き取りください。
麒麟は争いの気配に当てられると病みますよ??
もっぶ
だから女仙が口を……
雪花(せっか)
なにか、申されましたか?? (ギリギリギリッ…
もぶ
あ"ああああ?!
すっ、すみませんでしたああああ!!!!!
雪花(せっか)
…はぁ。ヤザイとか言ったな、不敬罪で訴えておこうかな?
雪花(せっか)
廉麟様、大丈夫??
燈堂恭仁(とうどうくに)
落ち着いてきた……ありがと、雪花。
雪花(せっか)
いーえー。今度からは錙信様に護衛についてもらおうかな。
燈堂恭仁(とうどうくに)
…昇山者ってこんなに血気盛んなの?
雪花(せっか)
そうでもない。
ああいう騒動を起こすのは一部の連中だよ。
その他諸々は麒麟に楯突くことも、ましてや話しかけない者だっている。
雪花(せっか)
だって麒麟は神だからw
燈堂恭仁(とうどうくに)
ギャルみたいな口調ですんごい大事なこと言わないでくれる??
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
おお…気味悪いところだな。
朱夏(しゅか)
黄海は妖魔の巣窟です、森林が生い茂って隠れやすいですからね。
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
へえ〜…
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
で、おれはそいつらを支配下に置かなきゃいけないわけ?
朱夏(しゅか)
護衛ですからね。後々のことを考えても必要でしょう。
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
人間じゃダメなの…?
鵶畄蘄(あるけ)
王の敵は人間だけじゃないからな。
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
鵶畄蘄まで……
鵶畄蘄(あるけ)
まあ作っておいて損はないぞ。
仲間は多い方がいいからな。
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
鵶畄蘄はどこのポジションなんだよ…
妖魔
ヴガアアアアア‼︎
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
っひ…⁉︎
鵶畄蘄(あるけ)
(ガキンッ!
鵶畄蘄(あるけ)
(ズザーッ…
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
あれが、妖魔……?!
朱夏(しゅか)
天狼てんろうですね。便利ですよ騎乗出来て。
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
キモイからやだ‼︎
肩口までパックリ裂けた口、歪なほど黒い体毛、爛々と光る黄色の目……

口が無理口が。
鵶畄蘄(あるけ)
ん、その傷…………
鵶畄蘄(あるけ)
まさか、お前セトか⁉︎
妖魔
…⁉︎
ドウシテワレノナヲ…?
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
しゃべったあああああ⁉︎
朱夏(しゅか)
強い妖魔は人語を話します。
いちいちビビらないでください。
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
俺日本人!!!!!
鵶畄蘄(あるけ)
久しいな、700…いや、800年ぶりか。
妖魔
キサマ、ナニモノダ。
鵶畄蘄(あるけ)
判らないか?
鵶畄蘄(あるけ)
前笵王、幽羅ゆうらだ。
朱夏(しゅか)
⁉︎
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
いや、お前は鵶畄蘄…
鵶畄蘄(あるけ)
前世が、だ。早とちりするな。
妖魔
……シュジョウ?
鵶畄蘄(あるけ)
どうだ、気配で分かったか?
妖魔
ヒサシュウゴザイマス…!
鵶畄蘄(あるけ)
で、楽は美味かったか?
朱夏(しゅか)
はぁ……
妖魔
…ムゴイコトヲオキキニナル……
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
らく…?
なんかの食べ物の名前?
朱夏(しゅか)
前笵麒の名です…
使令は麒麟が死亡した時、その遺体を食して力を得るのです。
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
おう……
妖魔
ソッチハレンキデショウ…?
マッタクオカワリナイヨウデ……
鵶畄蘄(あるけ)
…そうだ、お前廉麒の使令にならないか?
妖魔
ハ、
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
え、
鵶畄蘄(あるけ)
お前ならやるべきこともあるべき態度もわかるだろう、助けてやれ。
妖魔
…レンキサマガワタシヲクダセルノナラ。
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
…まぁ、そういう話になるよな。
妖魔
ニゲハシマセン、タダ、テイコウハイタシマス。
紫崎萎瑠眞(しざきいるま)
上等だよ。
俺は1人でも助けが欲しい…仲間に引き入れてやっからな。
作者
作者
スランプスランプ
作者
作者
手が進まねぇぜ…
作者
作者
ようやくストーリーの全容決まったのにぃ…
作者
作者
なんでだよぉー…






作者
作者
学校始まったので投稿頻度上がると思うよん
作者
作者
ああ言い忘れてたあけおめ!!!!
作者
作者
次回予告っ‼︎
作者
作者
父親を探し続ける初兎くん。
蓬山内を彷徨っていた時、出会ったのは……?
作者
作者
またみてねっ、ばいばいっ‼︎

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