無線から聞こえる
千速さんの声と 、
耳を澄ませた時に聞こえる声が
被るようになってきた
通信司令部からの情報もあり 、
随分と 千速さんに近づいたようだ
脇道から大通りへ出て 、
そのタイミングで千速さんが
脇道に逸れる
赤色灯を回して
スピーカー用マイクで停止を求める
が 、さすがに 聞く気配はなし
止まる気があるのなら
千速さんが追った時点で
止まっているだろう
あまり期待はしていなかったが 、
長丁場になりそうだ
半ば強引に 違反車を止めて
切符を切り終えた
初めから素直に従っていれば良いものを
逃げるから 罪状が増えるんだ
高速道路に子どもって …
間違って侵入したにしても 、
随分と 変な間違いをした子だな
不思議に思いつつも
「世の中色んな人がいるよな」 と
無理な納得をして
ICへと 向かい 、高速道路へ進入した











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。