第64話

寄り添い愛
1,972
2025/10/04 11:42 更新


夜、あなたの赤ちゃんの名前(女の子)ちゃんを寝かせてリビングに戻れば元貴くんの姿はなかった



あなた
ミロ元貴くんしってる?



聞いても首を傾げるミロ



財布やスマホは置いてあるから外に出ていったわけでも無さそう






あなた
あ…




ちらりと見やったベランダに元貴くんはいた




高層階から見える夜景と空の闇に包まれながら、外の空気を吸っているのだろうか



窓を少し開けて元貴くんに近付くも気付かない様子




それがなんだか寂しくて後ろからぎゅっと抱きついた



大森元貴
…!



大森元貴
どうした?

優しく語りかけてくれる元貴くん




あなた
ううんなんでも。







元貴くんは私が回した手をぎゅっと握ってくれる



こういう所が大好きだ




私は元貴くんの背中に顔を埋めたまま問いかける



あなた
珍しいね、ベランダにいるなんて


大森元貴
んー…耳のあんまり調子よくないのかも



大森元貴
今すっごいモヤモヤしてて



大森元貴
気紛らわしたかった



あなた
(耳…)




2024年の1月、突如として突発性難聴を患った彼に事務所が壮絶としていたのは今でも記憶に新しい、



あなた
じゃあ1人の方がいい?



邪魔だったかもしれないと彼から離れれば、こちらを振り返ってくる



その顔はどこか泣きそうだった



大森元貴
ううん。あなたがいい


真正面から抱きしめてくる元貴くんに今度は私がびっくりする番



大森元貴
はあ…





大森元貴
寂しいんだ、僕を囲うもの全てに確証がないのが



大森元貴
明日も今日という日常が続いていることが当たり前になってるのが



あなた
(今日はダメな夜だ…)



元貴くんは薬の影響で時々気分が下がってしまうことがある。


今日はそんな夜なのだろう





大森元貴
あなたは僕でよかった?



大森元貴
何もかもを僕の名前と繋げちゃったこと後悔してない?


頭上から鼻をすする音が聞こえてくる



そんなわけないじゃん



返事の代わりに手に力を込めて彼の服を握った



大森元貴
そっか



大森元貴
ありがとう、なんかほっとしちゃった



あなた
寒いから中に入ろう



あなた
暖かいコーヒー作るから


あなた
いっぱい元貴くんの話聞かせて



大森元貴
うん



彼との夜は終わってない。



まだまだ沢山彼を知らなすぎるから全部わかるまで聞かせて欲しい


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