第3話

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2021/02/28 05:13
新学期がスタートして1週間______





____________宮治が後ろの席だなんて、これから毎日気が重い……





新学期初日に私が感じた憂鬱は、別の意味でも当たっていた。何故ならば……








治「………スー………スー………スー………」





さっきから規則正しい寝息を立てながら、宮くんが眠っている

ちなみに今はもちろん授業中!










先生「______だから、ここは……となって、イコール………はーい、この公式覚えとけー。次、この問題は……おーい、宮。おい、宮!!」





____________、っ!!



先生の視線がこっちを向いている

(正確には私の後ろの席に向かってなんだけど……)



返事が無い為、クラスの皆もこちらを向く





治「………スー………スー……」





あなた「(____________!!ヤバイ……これはヤバイ…)」



私は顔は正面に向けたまま、後ろに手を伸ばして宮くんの体を揺する





治「……スー…………っん…ぅん?」


あなた「(あ、起きた!)」





先生「おい、宮。何やお前ー。まぁ、ええわ。ほな、これ答えぇや」





治「………はぁ、…わからん……



そりゃそうだ。だって寝てたんだもん!!





私はノートを机の右側に寄せて、肘をつきながら体を左側に寄せる


持っているペンで軽くノートを叩く





治「あ〜…(2XーY……」











__キーンコーン……
       カーンコーン__





治「……なぁ。あ〜…間宮さん?…やったっけ?……さっきは、すまんかったな」





突然背後から話しかけられて驚いて振り返る


机に肘をつきながら、宮くんが「助かったわ」と口元に笑みを浮かべている





あなた「あ、別に……。って言うか、宮くん気持ち良さそうな寝息だったね〜(笑)」


アハハハと笑いながら「でも、授業はちゃんと受けようね」と付け足す





治「せやけど、あの先生の授業は眠くなるんよ。またヤバなったら、よろしゅうな」


そう言って立ち上がると、私の頭に軽くポンと手を乗せる



あなた「…えっ……あ、うん…」


そのまま腰を折り曲げ私と視線を合わせる





あなた「____________っ…//」



突然宮くんの顔が近づいてドキッとする



治「ほんま?おおきに





恐らく…私にしか聞こえないくらいの声でボソッと呟き、そのまま宮くんは廊下に出て行ってしまった










あなた「(____________っ//…何?!……今の…)」















治  side





俺やツムと同じクラスになった女子は大概キャーキャー騒いでウッサイねん

ましてや席が近うなった奴は無闇に話しかけてきたりして、ほんま煩わしい





でも……この女____________間宮さん…?は、新学期の初日こそ話しかけてきたけど、それ以降は全く話しかけて来ぉへん
 




……他の奴等とは違うタイプやな。





しかも、最初は顔も見いひんと気付かんかったけど……実は、可愛いやんか……





特にさっきの表情。あんなん……反則やろ…//











角名「治〜…どっか行くの?」


廊下に出ると背後から角名に声を掛けられた



治「ん〜?便所やねんけど。何か用か?」


足は止めずに振り返って返事をすると角名もついて来る


角名「いや……治から女子に話しかけるなんて、珍しいと思って」


治「何や、見とったん?ま、助けてもろたから礼を言うただけや」


角名「ふ〜ん…。あ、俺も便所行くわ」


治「何や、連れションかいな。キッショ!」








便所から戻ってくると数人の女子が俺の事をチラチラ見てくる。ほんま、煩わしい!





アイツ______間宮さん、は……友達と楽しそうに話し込んでいて、俺には気付きもせん








____________なんや。おもろないな……

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