絹道くんにベッタリなさゆちゃん
こっちからして
絹道くんの顔は引きつってるように見える。
さゆちゃんのこと嫌いなのかな?
嫌いだといいなって思う自分がいる。
私の中に最低な私がいる。
涼 「あなたは何したい?」
「え、あ、えっとー。交渉でいいかな。」
涼 「おっけー。」
そして、最大な笑顔を私に見せてくる。
わたしもつられてニコって笑ってしまう。
でも
絹道くんの隣を見れば
さゆちゃんが私のことを睨んでる。
背筋が凍った。
こんなにも女子の嫉妬って怖いんだなって。
涼 「常峰さんは何する?」
さゆちゃんは呼び捨てされてないんだ
なんか、少しだけ安心した。
さゆ 「常峰さんじゃなくてさゆってよんでよもぉ!うーん。時計がいい!!」
涼 「分かった。」
涼 「全員、係決まったし俺先生に言いに行ってくるよ。」
そういって、自分の席から立ち上がって先生の方に向かっていった。
さゆちゃんも席を立って絹道くんの所に行くのかなって思ったけど、なぜか私の方に来た。
さゆ 「ねぇ、私の絹道くんをとらないでぇ?(ボソ)」
取るというものの、まず絹道くんはあなたの物じゃないのに
でも、私は弱虫だから
「うん....」
しか、言えないの。
ここで断ったら何されるか分からない
好きなら堂々としろって言われるけど
私にはそれが出来ないんだよ。
弱虫だから。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。