第14話

❄️可愛い
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2022/11/11 13:36




『きれい〜』


『あっちは何だろ』


『この魚でっかい?!』





はしゃいでいるあなたちゃんを見守るように後ろからついて行く。

僕は水族館に来たかった、というよりこの楽しそうなあなたちゃんを見たかったので、もう満足。










楽しい時間っていうものは過ぎるのが早くて、
そろそろ、と水族館から出ると外は夕日が昇っていた。





🐰「…ごめん、忘れ物したかも。戻ってくるね」


『え、わたしも一緒に探すよ』


🐰「大丈夫大丈夫、すぐ戻ってくるから。ここで待っててね?」


『うん、気をつけてね、?』







やや駆け足でさっきまでいた所に戻る。

本当は忘れ物なんかしてない。







あった、



さっき物販コーナーであなたちゃんが可愛いとお気に召していた大きなペンギンのぬいぐるみ。




…喜んでくれるかな。














🐰「おまたせ」


『ぁ、スビンくん忘れ物あった……そのぬいぐるみ、』


🐰「ふふ、はいどーぞ」


『ぇ、え?!いや申し訳ないよ』


🐰「今日水族館 付き合ってくれたお礼だから。ね?」


『じゃあ、お言葉甘えて、』





ありがとう、とペンギンを受け取るあなたちゃん。
僕は片手で持てたけど、小さいあなたちゃんは両手でぎゅっと抱えてて可愛らしい。





『へへ、可愛い〜♡』






そんな君が可愛いです。






















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