第27話

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1,601
2022/03/25 01:39
帰ってからも部屋で練習した。
(なまえ)
あなた
…こここっちの方がいいかな…
_ @じょんよん_
じょんよん
あなた
部屋にいつ入ってきたのか、じょんよんおんにがこっちを見ていた。
真剣な面持ち。
(なまえ)
あなた
どうしたの??
_ @じょんよん_
じょんよん
頑張るのはいいことだけど、少し休んだら??
(なまえ)
あなた
ううん、間に合わなくなっちゃうよ、あと4日しかない…
_ @じょんよん_
じょんよん
4日もあるんだよ??
(なまえ)
あなた
でも明日にはレコーディングだよ
_ @じょんよん_
じょんよん
そうだけど…
もうレコーディングなのにダンスを未だに悩んでるのはどうなの。
(なまえ)
あなた
この時間も勿体ないから話しかけないで
ソロデビュー。
失敗なんてしたくないんだ。
私はJYPでソロとしてデビューするはずだった。
もう少しでデビューできる、そんなときに、SIXTEENの話が入った。
私は望まなかったのに、PDニムが入れたんだ。
だからTWICEとしてのデビューは確定していた。
(なまえ)
あなた
……負けたくない
あの時の感情を思い出して。
デビュー寸前、私は周りのソロの方に負けたくないと思ってた。
今はメンバーがいるからってなめてかかってる。
それはどうなのかな。
ソロでデビューするこの機会に、グループとしての心構えも変えよう。
そんなことを考えながら踊っていたら一瞬いい動きが出た。
もうこれで行くしかない。
明日はレコーディングだし、歌詞の確認もしなきゃいけない。
(なまえ)
あなた
…忙し…
_ @じょんよん_
じょんよん
なにか手伝おうか??
じょんよんおんにまだいたんだった。
(なまえ)
あなた
大丈夫だよ、先にみんなのところに行ってて??
一瞬何か言いかけて部屋を出ていった。
(なまえ)
あなた
……はぁ〜
(なまえ)
あなた
グループからのソロデビューがこんなに大変とはね…
(なまえ)
あなた
とんでもないな…
歌詞が書いてあるノートを開き、読み上げていく。
今回の歌詞はかなり気に入っていて、バラードの分類に入ると思う。
このソロデビューで学ぶことは多い。
でも、失うことも何かしらあるはず。
メンバーだけは失わないようにしなくちゃ。
歌詞を読みながら寝転がっていると、いつの間にか眠りに落ちた。

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