公園を後にし、並んで駅まで歩く私とカルマ
スマホを取り出し、
トーク画面がカルマに見えないように
気を付けながら補助監督さんに連絡する
「〇〇公園で視える側の女の子を発見
呪力のお守りを持っているのが目印
雨に降られてびしょ濡れなので、
早めに保護お願いします」───っと
傘はあの子にあげたから、
今私は傘無しで歩いている
お陰様でスマホの画面が雨粒で濡れて
ウザったらしい
ため息を吐き、服の袖で軽く画面の水を
拭ってからスマホを仕舞う
────そんな時、唐突に頭上に影が落ちた
途端に頭上からの雨が止む
上を見上げれば、カルマの傘があった
そんな軽口を交わし合いながら
自然な動作で傘をカルマの方に傾ける
自分の傘に人を入れるのは良いと思うけど、
ちゃんと自分も入って欲しい
肩結構濡れてたでしょ、カルマ
いちご煮オレでも買ってあげようかと
思っていれば、隣でカルマが何かを呟いた
いや、声ちっさ!?
聞き直そうとしてカルマの方を向けば、
何故か無言でそっぽを向かれてしまった
私何もしてないのに⋯⋯⋯⋯⋯
そっぽを向かれたまま小さな声で返答される
うん、これ以上は深堀りしないほうが良さそう
これ以上深く追求することはせずに、
改札を通ってからカルマに別れを告げる
別れる間際、
やっとカルマは目を合わせてくれた
カルマの言葉に、短く返す
軽く手を振って反対ホームへの階段を上った
NO side
あなたの下の名前と別れてホームで電車を待つカルマ
数分前の出来事を思い出し、
再度顔を両手で覆った
手で覆われているその顔はきっと、
赤く染まっていることだろう
あなたの下の名前side
カルマと別れ、ホームへの階段を
上りながら、数分前の言葉を思い出す
呪術師なんて五感が鋭くなきゃ
攻撃の気配を感じ取れない
視覚も勿論、聴覚もだ
僅かな音が聞こえるか否かが
生死を分ける時だってある
数分前の出来事を思い出し、
面白くなって少しだけ唇の端を持ち上げ、
くすっと笑う
皆さん、こんにちは
神黎美琴です~!
テストが終わった為、
本日から更新を再開致します~!
更新停止中にもお気に入りが増えたり
ランキングで最高順位を更新したりと、
嬉しい限りでございます!
これからもこの作品のご愛読を
よろしくお願いします~!













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!