第52話

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2026/06/20 11:00 更新















   公園を後にし、並んで駅まで歩く私とカルマ





   スマホを取り出し、

   トーク画面がカルマに見えないように

   気を付けながら補助監督さんに連絡する



   「〇〇公園で視える側の女の子を発見

    呪力のお守りを持っているのが目印

    雨に降られてびしょ濡れなので、

    早めに保護お願いします」───っと



   傘はあの子にあげたから、

   今私は傘無しで歩いている



   お陰様でスマホの画面が雨粒で濡れて

   ウザったらしい




   ため息を吐き、服の袖で軽く画面の水を

   拭ってからスマホを仕舞う








   ────そんな時、唐突に頭上に影が落ちた


   途端に頭上からの雨が止む




   上を見上げれば、カルマの傘があった






赤羽 業
親切心で傘あげるのは別に良いけど
赤羽 業
俺がこの雨の中傘無しで友達歩かせてる鬼畜な奴みたいになるでしょ
赤羽 業
あと横であなたの下の名前がびしょ濡れになってんの見てらんないし
あなた
カルマって優しかったんだ、意外
赤羽 業
酷くない?







   そんな軽口を交わし合いながら

   自然な動作で傘をカルマの方に傾ける




   自分の傘に人を入れるのは良いと思うけど、

   ちゃんと自分も入って欲しい



   肩結構濡れてたでしょ、カルマ






あなた
────カルマ、何か欲しい物ある?
赤羽 業
へ?
あなた
いや、何か買ってあげようかなと思って
あなた
流石に傘入れてもらってお礼無しは嫌だし
赤羽 業
じゃあ⋯⋯⋯⋯
赤羽 業
~~~~~~~~~~







   いちご煮オレでも買ってあげようかと

   思っていれば、隣でカルマが何かを呟いた



   いや、声ちっさ!?






あなた
⋯⋯⋯⋯?







   聞き直そうとしてカルマの方を向けば、

   何故か無言でそっぽを向かれてしまった



   私何もしてないのに⋯⋯⋯⋯⋯






あなた
お~い、カルマ~?
赤羽 業
⋯⋯⋯⋯なんでもない







   そっぽを向かれたまま小さな声で返答される




   うん、これ以上は深堀りしないほうが良さそう






あなた
じゃ、私カルマと反対のホームだから
あなた
傘ありがとね
あなた
今度何か奢るよ







   これ以上深く追求することはせずに、

   改札を通ってからカルマに別れを告げる






赤羽 業
⋯⋯⋯⋯また明日
あなた
じゃあね







   別れる間際、

   やっとカルマは目を合わせてくれた



   カルマの言葉に、短く返す




   軽く手を振って反対ホームへの階段を上った



















     NO side







   あなたの下の名前と別れてホームで電車を待つカルマ




   数分前の出来事を思い出し、

   再度顔を両手で覆った



   手で覆われているその顔はきっと、

   赤く染まっていることだろう






あなた
────カルマ、何か欲しい物ある?









赤羽 業
堂々と言える訳無いじゃん
赤羽 業
あなたの下の名前が欲しい、なんて⋯⋯⋯⋯



















     あなたの下の名前side






   カルマと別れ、ホームへの階段を

   上りながら、数分前の言葉を思い出す




   呪術師なんて五感が鋭くなきゃ

   攻撃の気配を感じ取れない


   視覚も勿論、聴覚もだ




   僅かな音が聞こえるか否かが

   生死を分ける時だってある





   数分前の出来事を思い出し、

   面白くなって少しだけ唇の端を持ち上げ、

   くすっと笑う









赤羽 業
~~~~~~~~~~









あなた
私が欲しい、か⋯⋯⋯⋯
あなた
全部聞こえてるんだよねぇ~

















   皆さん、こんにちは

   神黎美琴です~!


   テストが終わった為、

   本日から更新を再開致します~!


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   嬉しい限りでございます!


   これからもこの作品のご愛読を

   よろしくお願いします~!














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