まだ、たくさん奏でたかった。届けたかった。彼達に。
綺麗事ではあるけど、私が…
少しでもいいから希望になりたかった。
小さい頃からコンクールで多くの記録を残してきた。
テレビにも出てた。だから、小学校の後半や、
中学には行ってなかった。……そのせいで、追いつけないこともあった。そういう所は、祖父母や、母親が支えてくれた。
そういえば、皆覚えてるのかな。ーー財閥って。昔、ほんと昔。それこそ私達が6~7歳。小1くらいの時。ダンガンロンパで革命を起こした人が居るらしい。…ほんと、曖昧な言葉の記憶だけど。でも、そいつの顔だけは覚えてる。だって……“そこにいたから”きっと…、皆の近くに、普通の顔して立ってるよ。
異常者って、昔は散々色んな人から言われたなぁ〜
ん?例えば?う〜んとね、教師…クラスメイト…医者…親族…あと親…?
あ、今“友達が入ってない”って思ったでしょ!!……その時の私には、トモダチって言える人なんて、居なかったんだ。だって、話なんて通じないし。別に私は一人でもいいんだよね〜、だって、お兄ちゃん居るしって感じだし♪
瑞希はそれだけを残して、何処かへ去って行った
少しした後、瑞希が帰ってきた。
瑞希が取り出してきたのは、分厚い…本…というかファイルに近い物。色は黒で…タイトルには“希望ヶ峰学園入学生リスト”と白く書かれている。簡単に言うとデス◯ートに近い。
いつの間にか月陽がパラパラとページをみていた手を止めた。
よく見るとそこには、16人の名前が順番で書かれているが、一人、名前がない。
そう。そこには書いてあったのだ。“一小雪”という名が。
2026/03/02変更



















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!