10月中旬
この時期、2年生はとあるビッグイベントが近いてくる
そう、“修学旅行”だ
担任の言葉を皮切りに、各自がざわざわとしゃべり始める
他にあと2人はどう決めるか……と悩んでいると、2人の女の子が話しかけてきた
こそっと囁かれたその言葉に、やっぱり人気なんだと思ったのと同時に何故かモヤッとしている自分が居た
他の班も全員決まったらしく、次は座席決め
新幹線の座席は班が横一列になるように3人と2人にわかれて座るかたちになるらしい
この子__高橋さんは随分とグイグイ行くタイプのようだ
悩んでいるのか少し考える素振りをしている
一瞬、ちらっとあなたのVanillaの呼び方がこっちを見て視線が合ったかと思えばすぐに逸らされ、良いよと言った
あなたのVanillaの呼び方が承諾した事に対して驚いている自分が居ることに気付いて、不快感を得た
別にあなたのVanillaの呼び方がどうしようと勝手じゃん…………
なんで断るかな、なんて考えてたんだろ
自分のよく分からない感情の中でぐるぐると思考していると、あなたのだるまの呼び方(例:だるま、だるに呼びかけられた
あそこの2人は決まったから……と座席表を指差してどこがいい?と尋ねてくるあなたのだるまの呼び方(例:だるま、だるの声が右から左に流れていく
会話の内容はほとんど理解してなかったけど、相葉さんの視線がこちらに投げかけられたので取り敢えず返事をする
相葉さんが担任へ決定事項を伝えに行っている間にやっと頭が働くようになった
心配そうにこちらを見るあなたのだるまの呼び方(例:だるま、だるに、慌てて大丈夫だと伝える
いつの間にかチャイムも鳴っていて、授業が終わった













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。