第7話

名脇役
172
2019/01/04 16:38 更新
マリウス
マリウス
別に振られたわけじゃないのに
僕はなぜ苦しむんでしょう
風磨くん
風磨くん
「それは多分わかってるから」
ってそれさえも分かりたくない
もういっそもうずっと
ケンティー
ケンティー
思い出したくもないよ
なんて思えば余計にもっと
身体でも頭でもない心が動くの
困らせないでよ 苦しくさせないでよ
そんなふうに優しくすんなよ
風磨くん
風磨くん
なんにも知らないくせして
「どうしたの?」なんか聞いてくんな
他でもない君でこんな始末になってるんだよ
なんて言えるわけもない僕はいつもと
同じ顔で言う「なんでもないよ」
ケンティー
ケンティー
それなのにどうしてだろう
君がいいのは
いや、答えなんかはいいんだ
ただちょっと
風磨くん
風磨くん
目が合ったくらいでいつも
「もしかして...」なんて思ってしまって
あまりのバカさに思わずもう笑えてくるよ
きっとなんの意味も持たないその仕草に
僕はまた振り回されんだよ
ケンティー
ケンティー
なんにも知らないくせして
「なんで笑ってたの?」って言うな
他でもない君でこんな始末になってるんだよ
なんて言えるわけもない僕はいつもと
同じ顔で言う「え、笑ってたかな?」
マリウス
マリウス
もしも
「親友に抱く感情が好きに近い」
が本当だとすれば、君は僕を
ケンティー
ケンティー
また同じ"タラレバ"を繰り返して
友達という肩書き背負って
なんとかギリギリ君の隣にいられるのです
風磨くん
風磨くん
何かしらの間違いでいいから
僕のものになってくれないかな
忘れさせてもくれなくて
むしろ忘れたくなんかないって
身体でも頭でもない心が言うのです
だからもう困らせてよ 苦しくさせていてよ
そんな風に優しくしといてよ

なんにも知らないくせして
「どうしたの?」なんか聞いてくんな
他でもない君でこんな始末になってるんだよ
なんて言えるわけもない僕はいつもと
同じ顔で言う「なんでもないよ」

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