第4話

4。
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2023/10/23 18:04 更新
その日は酷く雨が降っていた

とっくに夏は終わっているはずなのにこの土砂降り具合に私はイラついていた

先生
「じゃあこれで今日は終わりな。明日も元気に遅刻しないで学校に登校しろよー」

帰りの会が終わり、周りが部活に向け準備したり帰りの支度をしてても私は帰る気にならなかった

この大雨の中帰るのは気が引けるし、少しすれば雨も静かになるかもしれないと期待している私はひたすら窓から空を見る


周りが少し落ち着いてきた中、まだ雨は落ち着きそうにない


あなた
「…全然やまないじゃん」

1人ボソッと呟き机に伏せる

すると

ガラッ


隣から椅子を引く音がし、気になって隣を見る


あなた
「…っ!!な、!!!」


「驚きすぎだ、ばーか」

軽くおでこにデコピンされた私は痛くもないのにおでこを押さえながらドキドキしていた

だって

千冬くんが…い、いるから

松野千冬
「あれから、…あのクソ野郎たちに何もされてねぇーよな?」

数日前千冬くんがぶっ飛ばしてくれた不良たちのことを千冬くんは心配してくれた

あなた
「うん…お陰様で今のところ平和だよ!」


あの時の千冬くんはヒーローみたいですごくかっこよくて今思い出すだけでも胸が高鳴る

松野千冬
「なら、いいけど」

「もう1人でどうにかしようとか考えんなよ」


優しくそう言ってくれる千冬くんに私は泣きそうになる

学校で友達もいなくてひとりぼっちの私は誰かに相談したりすることなんてなかった

そんな私にここまで優しくしてくれるのは千冬くんが初めてでとてもありがたかった

あなた
「…なんで千冬くんは出会ったばかりの私にそこまで優しくしてくれるの?」

松野千冬
「なんでって、…別に理由なんかねぇーよ」

あなた
「あー、ね」


ただの気まぐれだった、そういう事だろう

松野千冬
「嘘。あなたが優しいから俺も優しくしたいだけ」

あなた
「えっ?!!」

急な名前呼びに驚く暇もなく、千冬くんは話し続ける
松野千冬
「あなたはさ、不良嫌いじゃん。俺もあのクソ野郎たちとやり方は違えど同じ不良だしさ、あなたに嫌われて当たり前とか思ってたけど」

「あん時あなたは、信じてくれた。優しいんだよお前って」
どうしよう…

なんかすっっごく嬉しい


あなた
「不良は嫌い…多分ずっとこれからも」

「でも千冬くんのことはずっと信じてるから、あの」

「これからも、助けてください…」


そう言うと千冬くんは自分の座ってる椅子を私の方へ近付け私のてを取り指切りげんまんをしてくる

急に手が重なって私はさらに緊張する


松野千冬
「それでいい、俺が助けるから」

「約束、な!」

私と千冬くんだけが知る約束を交わし、手が離れる

初めての感情に私は千冬くんの目を見ることができなかった

松野千冬
「つーか、帰らねぇーの?」

あなた
「あ、うん。雨すごいからまだ待ってようかなって」

松野千冬
「でも早く帰った方がいいぜ。もう日が暮れるのははえーし、寒くなってくるし」

「じゃあ俺は先帰るな!ちゃんと帰れよ」

千冬くんはそう言うと、教室から出ていった

私はさっきのことを思い出して1人にやける

また、少しだけ千冬くんと仲良くなれた気がして嬉しかった

それから15分後天気の様子は変わるわけもなく私は大人しく学校を出た

傘を指していても制服が濡れてしまいそうになるぐらいの横ぶりの雨と風にイラつきながらも家へと向かう


これだから雨は嫌いだった


しばらくして、家まであともう少しの所で私はいきなり誰かに肩を掴まれた

あなた
「っ!!」

掴まれた方を見れば

あなた
「…っな、…なんで」

不良A
「地味女忘れたのか?雨の日俺らが傘持ってない時はお前の傘を俺らにプレゼントするって話」

「忘れたとは言わせねぇーぜ?」

一気にさっきまでの楽しい気持ちはなくなり、恐怖が私を襲う

逃げなきゃ、瞬時にその判断をしてるはずなのに

後退りは1歩1歩小さく震えて逃げれずにいる

不良A
「あの松野に助けられて、もう俺らから逃げられたとかとんだ勘違いしてたみてぇだけどそんなキメェことお前には訪れねぇよ地味女!!!!」


あなた
「や、やめて近づかないで」

「もう私はあなた達の言う事なんて聞かない」

不良A
「おいおい笑何一丁前に生意気なこと言ってんだゴラァ!!!!」

バサッ

さしていた傘が私の手から離れ、地面に落ちる

土砂降りの雨が一気に私に降りかかり、制服が雨を吸収して重たく感じてく

不良A
「なぁ少しは希望感じたんだろ?」

「そのクソみてぇな希望ぶち壊して悪かったよ笑」

「詫びによもっと地獄見せてやるから着いてこいよ!」


腕を掴まれ無理やり引っ張られる

あなた
「っいや!!!やめて!!離して!!」

不良A
「いいから黙ってついてこいや!!!」

あなた
「痛っ!!!やっ!」

必死に抵抗しようとするが叶うはずもなくどんどん家から離れていく

怖い

これからどこへ行き何をされるかもわ分からない恐怖で自然と震える

不良A
「てめぇがクソ松野なんかとか関わるからいけねぇんだよ!!今まで通り大人しくしてりゃもっと遊んでやったのに!」


私が…千冬くんと関わるから……?

私のせいで千冬くんにも迷惑がかかってる

助けてなんて

簡単に言えない
不良A
「次クソ松野と関わってみろ?てめぇら2人仲良く地獄行きにすっからな!」

どんどん足は雨の中進んでいく

全身びしょびしょになってる私はもう抵抗せずたただ恐怖と寒さに震えながらひたすらついていく
こーするしかないんだから


腕を引っ張られながら歩くこと数分急に不良の足が止まり私も必然的に止まる

不良A
「てめぇなに道塞いでんだよ!!どけ!」


「その子嫌がってるけどどーいう関係?」


突然聞こえた身に覚えのない声に私は声のする方へ目をやる

不良A
「あ?なんでそんなこといちいちどこの野郎かもわかんねぇやつに言わなきゃなんねぇんだよ!!」

「大人しくどけゃ見逃してやるよ」


「やめといた方がいいぜ?後悔するのはお前の方だ」

不良A
「てめぇ!!!調子乗ってんじゃねぇ!!!」

話しかけてきた男の人に暴力をしようとする

怖さで目を瞑るが、聞こえてきたのは不良の唸り声だった


不良A
「っっ!!!!いっ!!!!いってぇぇぇぇ!!!!!」

地面に丸くなるようにして、痛がっていた

今の一瞬で何が起きたのか上手く状況把握できない私はただ雨に打たれていた


「怪我は?どこにもしてない?」

優しい声で私に話しかけならが自身にさしていた傘と着ていたカーディガンを私にかけてくれた

いきなりの事に驚いた私は戸惑う

あなた
「え、あ、、これ濡れちゃいますよ」

「私のことは気にしなくて平気なので早くここから…」



「そんなの気にすんな」

「それに、さすがに濡れたままの子をそのまま置いてけるほど俺バカじゃないよ」
そう言うと彼は、名前も知らない今出会ったばかりの私の手を取り歩いていく

不良Aをぶっ飛ばせる強さを持ってる…もしかしたらこの人自身も危ない人なのかもしれない

そう思うと怖いが今はとにかく誰かと居たかった


「家、どこ?」

あなた
「…そこ右に曲がって真っ直ぐ行けばあります」


特に深い会話を交わすわけもなくただ歩いていく

沈黙が好きじゃない私は口を開き名前も知らない優しい人に話しかける


あなた
「名前…は、なんていうんですか?」


「あー、、そういえば言ってなかったな」

「俺は三ツ谷隆な」

優しく微笑みながら名前を教えてくれた


あなた
「三ツ谷さん…」

「あ、その初めましてですよね?」

三ツ谷隆
「うん、そうだけど?」

あなた
「なんで、、ただの通りすがりにいた私なんかに優しくしてくれるんですか?…さっき誰も近づこうなんてしなかったのに」

三ツ谷隆
「なんでって言われてもな…まぁでも」

「俺は意味の無い暴力嫌いなんだ。この拳はさ、誰かを守るためにある。それを自分の欲望のためだけに振るうのは知らない奴でも見過ごせないってだけ」

!!!!

その言葉を聞いて私は頭に彼が過った

確か、あの時もそんな似たような言葉言ってた


あなた
「…千冬くんみたい」

三ツ谷隆
「………え?」

あなた
「…あっ!!ごめんなさい!!三ツ谷さんと同じ事言ってる人が近くに居て…」

三ツ谷隆
「あ、、いや…千冬って…松野千冬だったりする?」

え…?!!!

なんで三ツ谷さんが千冬くんのこと知ってるの?!!!

あなた
「なんで千冬くんのこと…」

三ツ谷隆
「あぁ千冬とは同じチームだから」

チーム………?

もしかしてそれって前に不良達が言ってた

あなた
「と、東京卍會ですか?…」
三ツ谷隆
「あぁ、うんそう。俺東京卍會弐番隊隊長してんだ」


う、

うそ、、


何でまたこうも不良チームの1人に助けられちゃうわけえええ?!!!








作者

更新遅くなりました!!。気付かぬうちにたくさんのご反応ありがとうございます!!!!!!めちゃくちゃ嬉しいです!!!!!😭
ちなみに千冬くんが、一緒に帰らず先に帰ったのは自分があなたにした事、言ったことがめちゃくちゃ恥ずかしく感じたから!!!!!!ちゃんと教室出たあと顔赤くしながら手触っちゃったってなってます!!可愛い!!!!!ちゃんと中坊!

あと今後雨が降ることを知ってたりしても傘もってこない千冬くん絶対いる。相合傘できるといいね!!!!!三ツ谷くんに先越されたね!!!!!

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