猫 「 みゃぅ… 。 」
路地裏にいたボロボロだった猫の
ハナ。( 名前つけた )
今思えば 、ハナの為に色々してたから
兄ちゃん達の対応も雑だったなぁ…
ハナを撫でながら、飼えたら…な
と呟く。それは私の“理想”であって
“現実”になることは無いのだから___
まるで、「大丈夫?」と言うかのように
私を見てくるハナに嬉しいなと思った。
“今”の私は昔より愛されていない
そんな気がしているから ___
だから、毎回猫と会う
それだけで癒されるけれど……
他の人が気づいて、拾ってしまう
そんなリスクだってあるから
いつ会えなくなるかわからない。
だから 、私はハナに伝わっているかは
分からないけれど……
たった5文字ではあるけれど感謝の気持ちを
込めて伝えた。
その様子を、家族に見られていた
なんて全く気付いていなかった ___
いや、寧ろ気付きたくなかった
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[ 後日談 ]
もう末期じゃん…
そう呟く私なのでした
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!