はぁ 、面倒だなぁ…
私だって冷たくしたい訳じゃないのに___
背伸びをして自分の部屋から出ると
“唯一”あまり冷たくしていないるぅとがいた
きっと、私が冷たくしないから
目を輝かせているんだろうけど___
少しでもるぅとと一緒にいたいし
一緒に兄達がいる部屋へと行くことにした
るぅとの隣へと移動すれば
さり気なく手を差し出してきたから
何も不思議に思うことなく手を繋いだ
私達をみて言いたい放題の
兄達がいた。
正直、気にしてないしいいけど…
そう言っては、すぐに家を出ていき
“いつもの場所”へと向かっていった。
彼女を止めようとした人もいたみたいだけど
止めても無駄ということがわかってからは
止めることをせず、作戦会議をしていた。
彼は、彼女の知らない一面を
知っているのかも、しれません 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!