第12話

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2024/12/24 03:07 更新












            すっかり怯え顔のあなたを落ち着かせ
ナースステーションに向かった


手にはかつてあなたから送られてきた
「お付き合い報告」のキムソヒョンが
移された画面を握りしめてある


「濱田ですけど」とつげると
奥の方からいつものパク看護師が現れた


連れの年配のおばちゃん看護師が
パク看護師を取り巻くあたり
ここのナースステーションを仕切っているのは
パク看護師に間違いなさそうだ












💉
  どうかしました? あなたさんが何か?  


🤖
🤖
  なんちゅーか  …  お願いなんすけど  
🤖
🤖
  この写真の男をあなたに  
近づけないでほしくて。












            どこぞのホテルドラマで聞いたことのある
ドラマチックめいた言葉を言えば
その写真を見たパク看護師は可笑しそうに
クスクス笑い出した













💉
  奇遇ですね 、いまさっきわたしらで
その男をブラックリストに入れたところよ
💉
  朝っからうるさいご訪問に  
勘弁して欲しいもんだわ
💉
  隣のうるさい爺さんが
ずっとクレームを入れてくるんだから …



🤖
🤖
  …  あなたに害をなす男なんで。
彼氏とか言われてもダメですよ



💉
  何よぉ、疑ってます?
このとおり口は硬いんですよ












             このとおり軽そうな口だから
念には念を押しているのだが。


だがパク看護師は、秘密のあなたの世話を
専属で任されているほどなのだから
腕前口前、まぁよいものかと信じたい。













🤖
🤖
  あなた  。  看護師さんに言っといたから  



⏳
  …  ありがとう  












            病室に戻ると 、白い顔がさらに白くなった
あなたがちょこんとベッドにいた


あなたが白いせいで心做しか
ペチュニアが血のように真っ赤に見える













🤖
🤖
  …  大丈夫だよ 、安心して  


⏳
  …  うん  …  ありがとう  












            衰弱しきったあなたを見て、
「抱きしめたい」と思った。
けれどギリギリの理性を保って
俺の彷徨う手をあなたの背中にまわす。


入院服のシルクの肌触り。
温もりがうっすら伝わってくる。


だけど俺は 、その温もりを感じれば
感じるほどにあなたを求めてしまう。












🤖
🤖
  …  俺は 、あなたから離れない  
🤖
🤖
  ずっと守るし 、盾になる  
… から 、頼ってな


⏳
  …  ひーくんがお友達で良かった  ㅎ  
⏳
  すごく安心する 、ありがとう  












           そっと浮かべたぎこちない笑顔。


まだあなたは本調子ではない。
体調不良で、世の中を知らない女の子。


不安と心配、そして安心が
混ざったこの笑顔は真のものだから。
だから 、俺は胸が苦しくなった。













🤖
🤖
  ─────  俺も 、良かったで  
🤖
🤖
  あなたが 、友達で。












             この無邪気で何も知らないあなたに
傷をつけたくない。
この笑顔を守りたいのだ。


だから 、俺は「友達」で
居続けるしかないのだと。
そう 、思わされた。













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