グルッペンは猛烈に先程の行為を後悔していた。
グルッペンはトントンが少し徒桜から離れたことを見計らって、徒桜に話しかけた。
やっと見つけた。ディアナとの縁。長年待ち続けたグルッペンにとって、徒桜の存在は大きくなっていた。
そう聞いた時、俺は我慢すれば良かったんだゾ。
嬉しくて、つい徒桜あなたのことを抱き締めてしまったんだゾ
徒桜は少し肩を震わせ、驚いたような顔をしたがこちらと目が合うと、少し寂し気にニコリと微笑んだ。
その顔が本当にディアナにそっくりで俺はもっとじっくり見たいと頬に手を伸ばし触れた。
その瞬間に、
と叫ばれた。
違うゾと慌てて反論しようとしたが、トントンが間髪入れずにグルッペンを殴り飛ばした。
トントンは急いで徒桜の方へ駆け寄り、「どこも怪我してへんか?」「アイツに抱き締められただけか?」などと質問してきた。
が、無論それは
と目元を綻ばせ私の頬に触れた。
とクスクスと笑って話しかけてくる男にトントンは顔をぼっと赤くして、否定した。
とうふふと女の子の様に可憐に笑っているが、身長は全く可愛くないのである。
新しい玩具を見つけたように目を輝かせて、こちらに的を定めてきた。
というぶっ飛んだ内容に聞いていた者達が固まった。
と腰に手を当て、あーはっはと笑うあなたにオスマンはちょっと待ってと手で制止しながら、口元を抑え笑い堪えていた。
と少し意味のわからないことを言っているが、気にしないでいいとトントンが言っているので、そうしよう。
と笑っているが、目は笑っていない。
と先程とは変わって、冷たく返される。
オスマンは口を大きくあけ、今まで1番面食らった顔をしていた。とだけ記しておこう。
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!