第27話

26.尊敬
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2025/05/11 23:04 更新




千空side












忘れ物を取りに行くため
事務所に入る。


スタッフルームの電気がついていたため、
そっと扉を開けた。


案の定、あいつがいた。






っえ!?

千空
んでテメーが居るんだよ。
っせ、千空…




俺より1つしか差がないのに

明らかに俺たちアイドルより
仕事を多くこなしている。

マネージャーというものは、
想像以上に大変で、体力を要するもの。


それを俺は分かってる。



だからこそ、風邪をひかれては困るのだ。




千空
…ちょっとこい。
っえ!?!






この時の、
モヤッとする胸騒ぎは一体なんだったんだろうか。













あなた
お、おはようございます…
羽京
わっ、どうしたの…?
羽京
くま酷いよ、寝不足?
あなた
あ、うーん、
なんか昨日は眠れなくて…

龍水
まあ、無理もない。
昨日は大変だっただろうからな。
あなた
あ、おはようございます、!
龍水
あなた、次はここに行こうと思うんだが…
あなた
……え、おいしそうー、!
でも、高そうじゃないですか、ここ、


今日は午後からの撮影のため、
午前中はゆっくり出勤。

龍水さんはいつも私を気にかけてくれているようで、
よく昼ごはんに誘ってくれる。


ただ、今日は…


羽京
ごめんね、今日は僕が先約取ってる。
櫻井真由
えっ!珍しいね、
羽京とあなたちゃんの絡み…
羽京
あっはは、そうかなあ…?

羽京さんは、私の保護者のような、
そんな安心感のある雰囲気がある。


なんで誘われたかは分からないけれど…

羽京
じゃ、行こっか。
あなた
はい…!










羽京
僕に、泣きの演技教えてくれない…?!
あなた
……








泣きの、演技…?




羽京
あっ、その、
ちょっと汚かった…?
羽京
ご飯奢るから、みたいな…
ごめんね、

あなた
え、あいや、
そこは全然いいんですけど…


私にできると思ったんですか?羽京さん。



あなた
…なんで私に、
羽京
あー、、いや…
何となく、?
何となくで私に聞くか…!?

まあ、嬉しいことには変わりない。
ただ、私も泣きの演技をやったことがない。


羽京さんは今度、
初の朝ドラの収録の主演を演じるため、
準備していることが多いようだ。

あなた
…台本、頂いてもいいですか、?
羽京
あ、うん。
これなんだけど…




あなた
…でも、なんか
子役の子は、お母さんがいなくなることを想像して、泣いてたりもしますよね。
羽京
そうだね、うーん……


相当困っているらしい。

割となんでも出来る羽京さんは、
千空と同じで、努力型なのかな…?

あなた
…でも、演じる役に感情移入すると、
自然と涙が出てくるもの、とか
あなた
…この役は、どんな世界にいて、どんな性格で、これが嫌いで、これが大好きで


あなた
そういうものが、自分の1部みたいになった時に、自然と、笑顔とか、生まれるものなんじゃ……?



羽京
…なんか、いいこと言うね、
ほんとに高校生…?
あなた
えっ!?高校生ですよ…!(笑








羽京
ただいまー!



羽京
って、誰もいないね。
あなた
スタジオ、ですかね?


あなた
…メイクさんがあと15分くらいで来るので、着替えだけ用意してきますね、
羽京
了解、いつもありがとう。
…紳士で優しい、
羽京さん、

わたしはそんな羽京さんを
”尊敬している。






羽京side





羽京
ねぇ、今日…
ご飯一緒にどう?
え、私ですか…?


何となく、現状報告してもらうついでに、
ご飯を食べることにした。

僕としては、彼女のことが心配だし、
健康に生活してくれるのが1番だから。


ただ、それ以外にも思うところはあるけど、
心に嘘をついて、今はこうして、一緒にご飯を食べている。


泣きの演技についてだったり、
彼女の今の生活とか、
ゆったりと話して、事務所に戻る。





あなた
見てくださいこれ!
めっちゃ綺麗ですね!新衣装!




いつもは大人びているけど、


こんな風に、明るく笑顔ではしゃぐ彼女が、僕は…















あなたちゃんは羽京のとこを、尊敬 していますね。



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