第5話

No.5
1,096
2019/02/28 09:12
あの後すぐ寝た部長をおき、
急いでお家に帰った。





帰っても、
部長の口から移ったお酒の匂いがする。




そしてまだ残ってる、
抱かれた感触。







あたしは泣いていた。



カンタに申し訳なくなり、
ただひたすらに泣いた。






カンタ……ごめんなさい…





二度と言えない、
そしてもう二度としない



そう誓った。













デート当日。



お昼から待ち合わせして、
映画を見に行った。


カンタ
カンタ
楽しかったね
あなた

うん!そーだねっ


なんとか元気を偽った。


デートなんだ…楽しくしないと…








ずっと行きたかったカフェに行き、
休憩することにした。


カンタ
カンタ
…あなた
あなた

ん?

カンタ
カンタ
今日大丈夫?なんかあったの?




さすが長年付き合ってるだけあって、
あたしの異変にすぐ気づいた。



言えない…死んでも……


あなた

き、昨日食べたのがあたっててね!お腹少し痛かったんだけど、今はもう大丈夫!



そう言って笑ってみせた。

カンタ
カンタ
……そう?ならいいけど


少し拗ねるカンタ。


あなた

これからどーする?

カンタ
カンタ
んー…

少し悩んで、
ショッピングに行くことになった。


















それぞれ見たいものを見て、
沢山買い物をした。





行くとこがなくなり、
またどーするか悩む。


カンタ
カンタ
俺ん家、くる?良い映画借りたんだ
あなた

また映画見る?(笑)

カンタ
カンタ
……だめ?

少し寂しそうに言う。

あなた

いいよ(笑)



なんだかんだ寂しがり屋なカンタ。


そーゆうとこも、
可愛くて大好きだなぁ








あたし達はカンタの家に向かった。


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