ねろちゃんside
しうねさんとみさとらんと詩人さんとポン酢は買い出しに行った。
残ったなかのとハッチャンは2人で任務の報告書を書いている。
ズズと番長は自室で作業すると言っていた。
俺はずっと気になってたことがあったので聞いてみようと、とある部屋のドアを叩く。
部屋に入ると瀬戸はベッドの上でグダっており、なつぴょんは机で作業していた。
そう言ってなつぴょんをベッドに促す。
んで俺は聞きたかったことを話し始める。
なつぴょんの表情は変わらない。瀬戸は少し顔をしかめた。もうちょい切り込むか。
瀬戸は少し驚いた表情をする。なつぴょんの表情は変わらない。さとりを使ってるんだろう。次に俺が言いたいことだってわかってる。
正直三つ目は推測でしかない。違ったらだいぶ失礼だ。でも聞きたかった。
なつぴょんの目の茶色が少し濃くなる。ピンクっぽいときはさとりを使ってるんだな。なつぴょんは笑いながら言った。
三つ目の気づいたこと、よくわかったね?となつぴょんは不思議そうに聞いてきた。
死体の話も?僕の腕輪の話も?と驚いたようになつぴょんがいう。
じゃ、といってぽかんとしてるせとなつの部屋を出る。階段を降りて2階にある自分の部屋に帰る。
部屋では番長が作業をしていた。
そう言って番長は肩を出す。
俺はあの2人が何を隠してようがどうでもいい。きっと言いづらいことなんだろうから。ただ1人で抱え込まないでほしい。
俺だって番長に話したときから1人で抱え込んでた時よりもずっと楽になった。
だから他の人にも1人で抱え込まないでほしいと思う。
そう考えながら俺は番長の血を吸う。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。