第42話

41.全部筒抜け。
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2024/01/15 18:44 更新


ーーーーーーーーーーside 司
咲希
咲希
あなたちゃん遅いけど大丈夫かな?
司
確かにそうだな。
何かあったのか?

廊下を確認しようとドアを開けると、母さんが居た。
司
母さん?
ふぅ、と息をつく母さん。
司の母
司の母
あなたちゃんならここに居るわよ。

廊下に出てみると、俯きがちに壁に背中をつけているあなたが居た。

あなたの顔が赤い。

一瞬で俺の顔も赤くなった気がする。
司の母
司の母
あなた達、声が大きすぎるのよ。
ねぇあなたちゃん。
(なまえ)
あなた
………………
赤い顔をしたあなたは応えない。
司の母
司の母
お母さんはしっかり聞いたわ。
リビングにいるお父さんは分からないけれど。
咲希
咲希
あなたちゃん何も話さないけど…
えっ、お兄ちゃんの事イヤになっちゃった?

無言で首を横に振るあなた。

俺は安心したが、咲希からは見えない為伝わらない。
咲希
咲希
うそ…アタシが余計な事したから…?
司
あなた、
(なまえ)
あなた
…………
(なまえ)
あなた
司のこと、嫌いになる訳ない…。
小さい声でそう言った。
咲希
咲希
あなたちゃん!
それってもしかして!
咲希がものすごい勢いで廊下に出てきた。

真っ赤な顔をしたあなたを確認すると、
咲希
咲希
あなたちゃん!
もう、かっわいいーーーーー!!
咲希があなたに抱きついた。
(なまえ)
あなた
わっ
司の母
司の母
咲希、いきなり抱きつかないの。
あなたちゃん倒れちゃうでしょう?
咲希
咲希
だって嬉しいんだもん!
あなたちゃんがお兄ちゃんの彼女になったんだよ!?
(なまえ)
あなた
彼女?
わ、わぁぁぁ……

両手で顔を覆うあなた。

確かに、好きだと言ってあなたも俺を好きだと言った。
…大好きだと言われた気がする。

あなたは俺の彼女になったのか。
司の母
司の母
司まで真っ赤じゃないの。
クスッと笑いながら母さんは言うが、
今の俺に反応する余裕は無い。
司の母
司の母
お泊まりだけど変な気は起こしちゃ駄目よ。
司
おっ、起こすかっ!!
咲希
咲希
きゃーーーー!!
あなたちゃん!お祝いしよーー!!
(なまえ)
あなた
無理…。
今のあなたは何も手につかなそうだ。
咲希
咲希
もうもうもう全部可愛いーーー!!
嫌な事あったら全部私に言ってね!
私、あなたちゃんの為なら何でも出来るから!!
司
物騒な事を言うな!!
(なまえ)
あなた
うん、分かった。
司
分かるな!
嫌な事などするかっ!!
司の母
司の母
もう、あなた達、声が大きすぎるのよ!




後から聞いたが、


俺と咲希の声はリビングにいる父さんに筒抜けだったらしい。

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