第43話

42.ちょっと成長した世間知らず。
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2024/01/27 14:35 更新

いつの間にかお夕飯を頂く時間になっていて、今は全員食卓に着いている。
 



それまでの間何をしていたかと言えば、


『いつ好きだと伝えたのか』
『それを聞いた時どう思ったのか』


という咲希ちゃんからの尋も…質問に、司と答えていた。


恥ずかしすぎて言いたくなかったけど、
言わないと話が終わらないのも予想がついた。


だから、言うしかなかった…。






咲希
咲希
今日は特別良い日だねー!
(なまえ)
あなた
………。
司
………。
司の母
司の母
咲希だけがご機嫌なのね。
咲希
咲希
うん!
良い話たっぷり聞いちゃった!
司の父
司の父
咲希、あなたちゃんが固まっているから程々にしてあげなさい。

司のお父さんが苦笑いしながらそう言ってくれた。



食事の席で咲希ちゃんがずっと嬉しそうにしている。


対して私は咲希ちゃんにいろいろ聞かれて、今までの出来事を振り返った。
そして『彼女』という馴染みの無い言葉に恥ずかしさが勝ってしまった。


司は司で動揺を隠そうとしているみたいだけど、バレバレ。

フォークの先の向き上下逆だし。
それじゃ何も刺せないよ…。


司の母
司の母
何はともあれね。
全てが丸く収まって良かったわ。
司の父
司の父
そうだな。
司の母
司の母
司もあなたちゃんも、
いろいろと頑張ったわね。

先生が司と私を褒めてくれた。

けど…
(なまえ)
あなた
いえ、頑張ったのは司だけです。
司
そんな事無いだろう。
実際に勇気を出したのはあなただ。

司も先生も私の行動を頑張りとして認めてくれた。

嬉しいけど、なんか照れるな。
(なまえ)
あなた
あ、ありがとう。
咲希
咲希
初々しい!
司の母
司の母
一番の年下が言うセリフでは無いわね。
(なまえ)
あなた
あはは…。

咲希ちゃんは相変わらず元気。

そして先生は冷静。

咲希
咲希
アタシ本当に、あなたちゃんの笑顔が増えて良かったと思うんだ。
司の父
司の父
前に来た時はまだ強張っていたな。

前に来た時は、ピアノを弾いて泣き喚いて、
その後に家に帰りたく無いとワガママを言って。

心配した司が連絡をとってくれてお泊まりする事になった。


その後だから表情は暗かっただろうな。


今は自分でも分かるくらい自然な表情だと思う。
司達、関わってくれた人達みんなに感謝しないと。

咲希
咲希
お兄ちゃん、頑張ったね!
司
咲希はどんな立場で話しているんだ…?

張り切っている咲希ちゃんに司が戸惑ってる。
ちょっと面白い。
咲希
咲希
良いじゃん良いじゃん!
あ、そうだ。
明日あなたちゃんとお買い物に行ってくるね。
(なまえ)
あなた
咲希ちゃんにお洋服を選んでもらいます。
司の母
司の母
あら、何時ごろに行くの?
咲希
咲希
11時くらいかなぁ。
ランチするからお昼ご飯は要らないよ。
司の母
司の母
分かったわ。
楽しんできてね。
(なまえ)
あなた
はい。


音楽堂で司と話した『やりたい事』。

髪は切ったから、次は年相応のおしゃれ。



とは言っても私には分からない事だらけ。



咲希ちゃんに選んでもらって、司をビックリさせたいな。

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