あらすじの注意書きは読みましたね?
それでは、どうぞ
ヴォイドは現在座敷牢の中で畳に寝転び、ギャーギャー騒がしく文句を叫んでいる。
どう考えてもセリフが捕虜のそれじゃないんだよ。
ちなみに最初は「珍しいもの見れたー!」と喜んでいたのだが、10分もせずこの状態である。
感情の振れ幅がメトロノーム並み。
天井に向かってヴォイドは声を掛けるが、当然答えは返ってこない。
ぼそりとヴォイドが呟き、何やら宝石のついた腕輪を取り出した、瞬間。
とてとてと少年、、、諸泉尊奈門がご飯の乗ったお盆を運んできたことでヴォイドはさっと腕輪を袖の下に隠し、ぱあっと笑みを浮かべた。
コントか。
わずかに身を引き、答えた尊奈門。
ぱち、と不揃いの両目を瞬き、ヴォイドは問う。
途端に尊奈門はビクリと体を震わせた。
あからさまな嘘。
常人ですら嘘と見抜けるもの。
それでもヴォイドは格子の隙間から尊奈門の頰をつつき、笑って言った。
ヴォイドが箸を手に取った瞬間、着物の裾を掴んで俯いた尊奈門が叫んだ。
こてんと首を傾げ、ヴォイドは穏やかに応じた。
尊奈門はゆっくり震える声で言葉を紡ぐ。
ヴォイドは。
尊奈門を見もせず、惣菜を一つつまみ、、、
ひょいと口の中に放り込んだ。
尊奈門の絶叫が座敷牢に響き渡ったのだった。
続く、、、?














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。