第2話

孤独なヒビ
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2023/12/25 02:21 更新
 
 
どうしようもない気持ちがわたしをずっと不安にさせてる
 
誰かわかってくれる人はいるのかな?
 
例えば、
今夜眠って目覚めたときに
起きる理由がひとつも
見つからない
また朝がきたら
わたしは
 
どうする?
 
そんな感情とベットでにらめっこする日々
 
あぁ
今日も
目覚まし時計はうるさく鳴いて
わたしはそれを見てた
 
 
 
今日も昨日と同じ帰り道
家が隣同士のわたしと穂坂はずっと一緒に帰っている
 
今までは嬉しかったけど、
最近なんだか穂坂と帰るのがつらい
 
そんなことを考えていると
わたしの体は一歩一歩あとずさりしてた
 
「また明日ね」とぽつり
 
困惑する穂坂をおいて
わたしは走って逃げた
どんな顔をしたらいいかわからなくて下を向いて走る
 
やっと穂坂から離れられた…
 
どうしよう
あなたと帰れる喜びより
あなたから離れられた安堵が先に来ちゃった
 
 
穂坂との思い出が西日を越して流れていく
 
明日穂坂になんで走って帰ったのか聞かれたら
どうしたらいいんだろう
 
もし変なこと言っちゃったら
こまかなヒビが入るみたいに
全部壊れちゃうのかな?
 
恋って
こんなにも恐ろしい
 
 
「なんで昨日帰っちゃったんだよ」
やっぱり聞かれた
「こめんね。ちょっと用事があったんだ」
 
全部話したら
穂坂に知られてしまう
この気持ちも全部
そんなことしたら嫌われる
 
ああ、取り繕ってたいな
 
ちゃんと笑えなきゃね
大切が壊れちゃうから
 
 
穂坂が私じゃない誰かと付き合って結婚して……
そんな幸せな明日を、未来を願うけど
 
わたしの中でふくらんでく
この底なしの孤独をどうしよう…
 
 
 
もう、うめき声しか出ない
わたしあなたに
ぎゅうぐらりん

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