第16話

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2025/12/10 08:29 更新

















     翌朝。今日は昨日より起床が遅かった椎菜。まだベッドにおり、寝返りをすると洋平がスヤスヤ眠っている。
守田椎菜
お疲れ様、よーくん。
     椎菜は音をあまりたてないようにリビングへ向かった。






     リビングの机には、洋平が夜中まで調べていたであろうパソコンが、置いてあった。「何を調べていたんだろう」などは気にせずに、暗い画面のパソコンを閉じた。






     テレビを付けると、バラエティ番組がやっていた。見覚えのある人がゲスト出演していた。
守田椎菜
この人…。
     私を苦しめた人だ。






守田椎菜
〈誰か…。〉
守田椎菜
〈助けて…。〉
     久しぶりに思い出すあの日。最近は思い出さなくなっていたのに。助けが全然来なくて、あの日が命日だと思った。






     狂った人生はあの日から始まってたの?それよりも前から、あの人に会わなければ良かったの?
守田椎菜
なんで今、笑えることができるの?
     背後から洋平が椎菜を抱きしめ、「大丈夫」を何度も言う。
守田椎菜
もう嫌だよ…。






     精神が不安定になることは、1年ぶり。ホストクラブに通い始める前、だったかな。何もかも上手くいかない。私の何がいけなかったんだろうって、悩みまくった。その時も、泣いてる私をよーくんは抱きしめてくれた。
大崎洋平
〈椎菜は何も悪くないんだよ。〉
     よーくんの温もりを初めて感じた日だった。






大崎洋平
今日、病院行こうか。
守田椎菜
仕事は、いいの…?
大崎洋平
遅れて行くことにする。
守田椎菜
ごめんね。
守田椎菜
ありがとう。






     数時間後、病院に到着し、診察を受けた椎菜。2週間の薬を処方してもらった。
大崎洋平
家に帰れる?
守田椎菜
うん。
守田椎菜
大丈夫。
守田椎菜
途中、コンビニ寄ろうかなって思ってるけどね。
大崎洋平
そっか。
大崎洋平
俺はもう時間ないから、このまま向かうね。
守田椎菜
頑張ってね!






     数分後、イベントホールに到着した洋平。
大崎洋平
遅れてすみません。
大崎洋平
彼女が体調崩してしまい、病院に行っていました。
野呂瑠璃香
全然大丈夫ですよ。
野呂瑠璃香
連絡もくださったので。
大崎洋平
でも、遅れたことは悪いことなので、謝っておきます。
     洋平が頭を下げた。
石山紗良
もしかして、その彼女さんって…。
大崎洋平
うん?






石山紗良
〈そちらの方は…?〉
守田椎菜
〈大崎洋平の彼女の守田椎菜って言います!〉
大崎洋平
〈今回のコラボ会社の1人、石山さん。〉
石山紗良
〈石山紗良と申します。〉
石山紗良
〈よろしくお願いします。〉






大崎洋平
そうです。
大崎洋平
よく覚えていらっしゃいますね。
石山紗良
まあ、ちょっと似ているので。
     今はまだ100%確信ではないけど、50%よりは上。

















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