第10話

9話
621
2019/08/08 05:27
翌日、何故か私はるぅとくんの家にお邪魔することになった。
まぁ何度もお邪魔してるし…別に、ねぇ?
あなた

おじゃましまーす

るぅと
珍しい…
時間より早いなんて…
あなた

もー何が言いたいのよ全く

るぅと
別に、なんでもないですけど
あなた

(…それにしても綺麗な部屋)

るぅとくんはアパートで一人暮らしをしている。
私もそうだけど…ここまでは綺麗じゃない…
むしろ汚いしなぁ…
あなた

なんでいつもるぅとくんの部屋はこんなに綺麗なの〜うらやましいんだけど

るぅと
ちゃんと毎日掃除してるからです
あなたもちゃんと掃除した方がいいですよ
あなた

んー…るぅとくんにお部屋のお掃除お願いしたいわあ

るぅと
なんでですか!?
嫌ですよ!!
あなた

けちー

あなた

あ、なら一緒に住んじゃえば良くない!?

るぅと
は!?
あなた

冗談だよもーw

るぅと
あなた

そういえば、昨日さ…あれ、るぅとくん?

るぅと
冗談でも言っていいことと悪いことがあります!馬鹿!
あなた

え!?

な、なんでこんなムキになってんの…???
あなた

え、いや…ごめんて…ね?

るぅと
…人の気も知らないで
私はるぅとくんが呟いた一言を聞き逃さなかった。
あなた

…ごめんね

るぅと
…まだ、さとみくんのことが忘れられないですか
あなた

…うん

るぅと
なら
トンっと軽い音が耳元でした。
あなた

(これは…やばくないか…?)

壁ドン…
あなた

えっ?えっ、るぅとく…

るぅと
力ずくにでも奪ってみせます
その時彼はもう私の知っているるぅとくんではなかった。
あなた

(目がガチだ)

るぅとくんの顔が近ずく。










直後小さなリップ音が鳴った。
るぅと
…さとみくんのことなんて…忘れてよ
壁に手をついたまま、るぅとくんは私の肩へと頭を下ろした。
あなた

…ごめん
やっぱり私、さとみくんのこと好きだもん

るぅと
…ですよね
ごめんなさい
今のことは忘れてください
って言ってもあれですけど…
あなた

無理ゲーだわww

…ごめんね、るぅとくん

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