人物
・rm
・kz
設定
二人とも高校2年生
恋愛あり
かざね視点
俺は今絶賛片想い中。絶賛というか、結構辛いんだけど。
相手はりもこん。とにかく優しくて明るくてカッコよくて…(割愛)
何より…
俺の気持ちを本当にわかってくれるんだ。言ってほしい言葉をかけてくれて、してほしいことをしてくれる。それもタイミングよく。
回想
真夏の体育の時間。6限目でもうすぐ放課後なのに授業が延長している。
教室に水筒忘れた。何やってんだ俺…
ってか喉乾いた…死にそう…
3分後
隣のクラスのりもこんはもう帰りのホームルームが終わったらしい。
ホームルームが終わって帰りたいだろうに、俺を見て気を利かせてくれた。そんなこんなでりもこんは本当に優しいやつなんだ。
ただ、俺が本当にあいつに1番言ってほしい言葉…
「好き」って言葉は言ってくれない。
俺はその言葉さえあれば、他の気遣いなんていらないのに…
今日は学校でのゲーム大会
スポーツからカードゲームまで、いろんな種目があり、それぞれ好きな種目に出てクラスで競う大会だ。
俺は当然スポーツとか嫌だからババ抜きを選んだ。
なんで俺がババ抜きに出るって知ってたんだ…?
何週間も前にエントリーは済ませているはずなのに
りもこんに手を引かれる
対戦表確認
やばいめっちゃ嬉しい…
対戦中
俺とりもこんの一騎打ち。
りもこんは瞳に映る景色を見ようとしているのか、俺の目をジロジロ見ている。
俺の手元にはハートのエースとジョーカーの2枚。
りもこんがジョーカーを引けば俺が勝ちだ。
さっきまで黙っていたりもこんが口を開いた。
別にトランプの試合に負けたところで何もないか
りもこんは迷いなく俺の手からハートのエースを取った
放課後
俺らは帰り道に寄った公園で話している。
りもこんは笑った後、真剣な顔になった
りもこんによると、どうやらりもこんは人の目をみるとその人が考えていることが分かるらしい。
超能力の一種?とかなんとか。
便利な能力に見えるが、小さい頃そのことを友達に話すと、みんなに心の中で悪口を言われるようになり、ずっと隠してきたらしい。
りもこんは俺の目をしっかり見て、夕陽に照らされているのもあるだろうが顔を真っ赤にしながら言った。
急すぎて事態が飲み込めなかったけど、だんだん嬉しさが込み上げてきた。
りもこんは若干目に涙を浮かべている。
りもこんにも、思い悩むことってあったんだな。
思いを全部ぶつけた。超能力かどうかなんて関係ない。
大事なのは与えられた自分を受け入れて武器にすることだ。
目の前にいるりもこんは驚いて目を見開いている。
やっと…
やっと言ってくれた。
俺たちは二人とも涙を流しながら笑いあった。
言ってて急に恥ずかしくなったのか、初めて照れた顔を見せてくれた。
その目には、俺の顔が映っている。
そんなりもこんの目を見たら、俺もいつかりもこんの心を読めそうな気がした。
だって、何一つ曇りのない、真っ直ぐな目だったから。
本編終了⭐︎















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。