コンビニを出て、
隣にある公園のベンチに腰を下ろす。
買って貰ったハーゲン◯ッツの中蓋を
ペリペリと剥がしてスプーンを突き刺してみる。
食欲を唆るいい匂いで隣を見ると
焼き鳥を食べる鳥という最悪な絵面。
「 気にならないのかな… 」
なんて考えながらまじまじと見つめていた。
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ホークスside
彼女と出会ったのは、数年前のあの日。
その年は6月になる前に梅雨入りして
毎日、雨が降り続けていた。
その日も予報では夜まで雨で、
エンデヴァー事務所に飛行機で向かった。
雨音が異様に大きくて、
屋上に続く階段を何となく登った。
一歩、二歩と、扉に手をかけようとした時___
自分の目に映るモノが信じられなかった。
一瞬、空気が巻き上がるような風が
肌を駆け巡ったかと思えば、
___雨は止んで、青空が顔を出していた。
何日ぶりかの晴天に目を細める。
この青空を見ようとしていた体は
無意識に屋上へと入っていた。
そう言って空を見上げる初対面の女の子。
フェンスに寄りかかって、
初対面の此方に問いかけてくる。
「 はい! 」と差し伸べられた手を
凝視してそう言うと、
名前も知らない、年齢も知らない、
出会って数分のヤツに「 友達になりたい 」
なんて言う変な女の子。
…ただ、不覚にも
太陽ぐらい眩しい君の笑顔が___
___ほんの少しだけ、
"可愛い"と思ってしまったんだ。















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。