第18話

#15 夜 「 ハ ツ コ イ 」
2,825
2024/05/15 06:58 更新



 コンビニを出て、

 隣にある公園のベンチに腰を下ろす。


 買って貰ったハーゲン◯ッツの中蓋を

 ペリペリと剥がしてスプーンを突き刺してみる。




あなたのなまえ( カタカナ )
うん…知ってたよ
あなたのなまえ( カタカナ )
……硬すぎてすぐに
食べられないことなんて

あなたのなまえ( カタカナ )
暑いから溶けてくるだろうけど…


 食欲を唆るいい匂いで隣を見ると

 焼き鳥を食べる鳥という最悪な絵面。


 「 気にならないのかな… 」

 なんて考えながらまじまじと見つめていた。



鷹見 啓悟
鷹見 啓悟
んじゃ、暇なら聞いてもらおっかな


鷹見 啓悟
鷹見 啓悟
俺の"恋バナ"でもさ










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ホークスside




 彼女と出会ったのは、数年前のあの日。



 
鷹見 啓悟
鷹見 啓悟
エンデヴァーさーん
ちょっと用事が…___


 その年は6月になる前に梅雨入りして

 毎日、雨が降り続けていた。


 その日も予報では夜まで雨で、

 エンデヴァー事務所に飛行機で向かった。



鷹見 啓悟
鷹見 啓悟
( 屋上の扉…
 開いてるのか? )


 雨音が異様に大きくて、

 屋上に続く階段を何となく登った。


 一歩、二歩と、扉に手をかけようとした時___












鷹見 啓悟
鷹見 啓悟
___え


 自分の目に映るモノが信じられなかった。


 一瞬、空気が巻き上がるような風が

 肌を駆け巡ったかと思えば、






 ___雨は止んで、青空が顔を出していた。



鷹見 啓悟
鷹見 啓悟
何で…急に晴れて


 何日ぶりかの晴天に目を細める。


 この青空を見ようとしていた体は

 無意識に屋上へと入っていた。






???
空は晴れてた方がいいでしょ?


 そう言って空を見上げる初対面の女の子。


 フェンスに寄りかかって、

 初対面の此方に問いかけてくる。



鷹見 啓悟
鷹見 啓悟
…俺も、そう、、思うかな





鷹見 啓悟
鷹見 啓悟
…ところで……

鷹見 啓悟
鷹見 啓悟
……何?この手は


 「 はい! 」と差し伸べられた手を

 凝視してそう言うと、



???
何って…お兄さんと
友達・ ・になりたいなぁ、って


 名前も知らない、年齢も知らない、


 出会って数分のヤツに「 友達になりたい 」

 なんて言う変な女の子。





 …ただ、不覚にも

 太陽ぐらい眩しい君の笑顔が___



鷹見 啓悟
鷹見 啓悟
まぁ…別にいいけど…
???
やりぃっ!







       ___ほんの少しだけ、



     "可愛い"と思ってしまったんだ。



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