第13話

#10 夜 「 ワ ケ 」
3,382
2024/03/20 15:25 更新



あなたのなまえ( カタカナ )
、、、
あなたのなまえ( カタカナ )
、、、1人だ


    ホークスと2人っきりだった

    深夜の公園で、1人取り残される。

      

    少し歩いて繁華街まで来ると雰囲気は一変。


    此処が本当の"夜の街"なのだろう。


     






あなたのなまえ( カタカナ )
、、、そろそろコールしてみるか


    繁華街から少し逸れた自販機の前で

    コールボタンに手を伸ばす。





            プ———ッ



あなたのなまえ( カタカナ )
( 、、、今更だけど
 本当に使えるのか、、、? )



あなたのなまえ( カタカナ )
、、、!


    そしてトランシーバーからもう1度

    さっきと同じように音が鳴り響いた。


    ホークスからコールが返ってきたのだ。







          プッ、、、プツ___



鷹見 啓悟
鷹見 啓悟
『 あーあー、聞こえてる? 』


    少し籠ったホークスの声が

    腕のトランシーバーから聞こえてきた。




あなたのなまえ( カタカナ )
うん、聞こえてる
 
鷹見 啓悟
鷹見 啓悟
『 コレ意外と便利かもね 』


    声は聞こえているのに、隣にいない。


    変な感じだ。



    いつもと同じような会話をしている

    だけなのに、いつもなら絶対に

    聞かないようなことを聞きたくなる。



あなたのなまえ( カタカナ )
___、、、あのさ



あなたのなまえ( カタカナ )
何で、一緒にいてくれるの?


    初めて"夜"を過ごした日から

    ずっと考えていたこと。



    このニンゲンは可笑しなヤツ

    だとしても、幽霊の隣にいる

    理由にはならないだろう。









鷹見 啓悟
鷹見 啓悟
『 現実逃避したいんだよね 』


    そう、いつもの拍子抜けた

    笑い方でそう言った。



    トランシーバーから聞こえるのは

    いつもと変わらない声、、、なのに



    今、頭の中で想像するホークスは

    離れている距離よりも

    ずっと遠くにいるように感じる。




あなたのなまえ( カタカナ )
コミックみたいに幽霊と遊んで
現実逃避してると、、、
あなたのなまえ( カタカナ )
No.2も大変だねー


    ファンや世間の期待に応えなければ

    いけないから、夜だけは自由にいたいのだと

    勝手に想像していた。





鷹見 啓悟
鷹見 啓悟
『 、、、そんな綺麗な人間じゃないよ 』


鷹見 啓悟
鷹見 啓悟
『 "好きな子"に万年 告白できなかった・ ・ ・
 ヘタレだからさ


    幽霊にも近寄ってくるチャラ男と

    思っていたが意外と初々しいことに驚く。



    あんなアイドルみたいな生活してると

    ファンは付きものだろうから

    てっきり慣れてるのかと。

    
      



あなたのなまえ( カタカナ )
いいじゃん、明日にでも告白しちゃいなよ




    こうなることが通話のダメなところだ。


    相手の顔が見えないから、何を考えいるか

    など察することは私には難しすぎる。


    ましてやニンゲンの気持ちが

    わかるはずがない。






       「 振られたら慰めてやるよ 」



    そう言った時、ホークスがどんな顔をして、

    どんな思いで聞いていたのだろうか。











鷹見 啓悟
鷹見 啓悟
『 もう、死んだから 』





         「 何で死んだの? 」


         「 どんなヒトだった? 」



    そのニンゲンに興味が無かった訳じゃない。



    、、、でも、ホークスの声色から

    聞く勇気なんてなくて、



あなたのなまえ( カタカナ )
そっ、か


    ぎこちない相槌を打つことしかできなかった。



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