とある日の黄昏時。
ホークスが見つからず、
街の商店街を彷徨っていたときのこと。
古い小さなおもちゃ屋で
時計型の何か見つけた。
箱を手に取り、見ていた私に
店のおじさんが奥から顔を出した。
このトランシーバーとやらは
相手と離れていても通話ができるらしい。
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そう、なんと昨日スマホがないからと
連絡先を交換できなかった訳だが、
ホークスが少しお小遣いをくれたのだ。
そのお金で買った訳だが、
私は別に無駄遣いしたつもりはない。
片方をホークスに渡して
もう片方を自分の腕につける。
通話可能距離は、約200m。
これだけ聞くとこの広い街で
果たして使えるのか?という疑問があるが、
「 コール 」は範囲外だと届かない。
つまり___
それだけでもきっと違う。
少なくとも反対方向に離れていく
なんてことは避けられるはずだ。
___バサッ
初めて会った夜 見た赤い翼が、
また、夜空に舞い広がる。
1本の電柱の上に軽やかに降り立つと
こちらを見下ろして、こう言った。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。