らっだぁは私をお姫様抱っこして、
そのままホールへ向かう
廊下を通ってホールのドアの前まで行く
バンッ!!
らっだぁはドアを蹴って開ける
その場にいた全員の視線がこっちに釘付けになる
うぅ〜、恥ずっ…//
散々いじめてきた人達は全員驚いている
ちょっと気分爽快かも
傾国の美女は言い過ぎでしょ…
というかぽまえってなに!?
なぜかわかってるんだよ
らっだぁは3人を順番ずつ見る
と、口を開く
性格ゴミすぎるだろ!!
そこまで言わなくても良いじゃん…
らっだぁは満面の笑みを浮かべる
デマすぎない???
え、コイツそんな根も葉もない噂信じたの?
え、私手袋してるけど…
もしかして手を取った時に…?
この人、それだけでわかったの!?
らっだぁはため息を吐く
らっだぁは出口へ歩き出す
数歩進んだところで振り返る
一気に重苦しい雰囲気になったのがわかる
これがカリスマ王子の異名を持つ理由か…
けどそれ以上に出来損ないじゃない、と
私を肯定してくれたことに胸がいっぱいになる
すると、らっだぁは気を緩ませてにっこりと笑う
そう言い残して私達は馬車に乗り込む
その場にいた人全員が唖然としてたが気にしない
私は頬に雫が滴るのを感じる
必死に拭うが止まらない
その様子を見て、らっだぁは私を抱きしめる
その暖かさに余計涙が出てくる
私は思っている以上に、
自分の気持ちを押し込めてたようだ
堰を切ったように、涙も気持ちも溢れ出して止まらない
らっだぁは優しく受け止めてくれた
そして私が落ち着くまで抱きしめてくれていた
私は微笑む
こんなふうに安心して笑顔になれたのは、
一体何年振りだろうか
そう言いながら爽やかな笑顔を見せる
らっだぁは眩しいな
私はらっだぁが不思議でたまらなかった
らっだぁは腕を組んで考える
さ、さすがに嘘だよね…?
らっだぁは少し俯いて言う
立場上、タメで話してもらえないのは少なくないだろう
私はもう人生どうだっていいや精神だったから、
全然タメ口したけどね
まさかそれが役に立つとは
そんなことを話していると、馬車が止まる
外を見ると大きな城がある
らっだぁは先に降りて私が転ばないように、
手を差し伸べる
今回は悩むことなく手を取る












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。