第5話

#3
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2022/01/29 15:11 更新
しばらく、何も手につかなかった。
3日間大学に行かなかった。

今までの別れとは決定的に違った。
もう、本当に終わりなんだ。

俺が今までやってきたことはあなたを傷つけていただけで。
あれだけ、何度も喧嘩しながら、何度も仲直りをしてきたのに。
そんな中でも初めて聞いた、あなたの本音。

何でもっとちゃんと向き合わなかったんだろう。
あなたのことは、確かに愛していた。大切に想っていた。
だけど、心のどこかで、理解しきることを諦めていた気がする。

最後に、どうして何も言えなかったんだろう。
手を伸ばして、あなたに、伝えられることはあったはずなのに。

ちゃんと俺の気持ちを伝えて。
あなたを傷つけたことを後悔していると。
もう一度一緒にいようと。
そう言えたら、何か変わっていたんだろうか。


「…っ…あなた…」


あなたの笑顔を思い出す。

何も手につかず、気づいたら気を失うように眠り、目が覚めて絶望する。
もう、隣にあなたはいない。
そんな現実に、絶望するんだ。


“ピンポーン”


インターホンが鳴った。
来客の予定も、荷物が届く予定もない。


「…あなた…っ」


俺は縋るように玄関を開けた。


「…っ、よっ。」


片手を挙げて立っていたのは、幼馴染の北斗だった。

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