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第93話

『姉』
779
2023/09/22 15:56
あなた

お、凪砂と一緒か。ちょっと珍しいかもね?

乱凪砂
乱凪砂
…うん。よろしくね、あなた
今日は 凪砂とモデルのお仕事。
ヘアメイクさんが飛んだらしいので 凪砂の髪は私がやります。はい。



あなた

やっぱ流石に髪質いいね、羨ましい

乱凪砂
乱凪砂
…そう?茨がくれたものを使っているんだけど
あなた

茨が凪砂の髪に調度いいのを選んでくれてるんだろうね。愛されてんね~

とか会話しながら 凪砂の髪をテキパキ結んでいく。

髪の毛いじられると眠くなる、というのは 凪砂もちょっと感じるようで 少しうとうとしてたのが 今日の癒し。
あなた

…うん。こんなもんかな、

乱凪砂
乱凪砂
…ありがとう。それじゃあ行こうか
あなた

あ、嘘だわちょっと待ってね。

こっち来て、と立ち上がった凪砂に少しかがんでもらって、左側の髪を耳にかける
あなた

うん。これで大丈夫。かっこいーかっこいー。

監督やカメラマンさんに見せると『👍️』のサインを貰った。

そのまま 順調に撮影は進み、終わりを告げるスタッフの声が響いた
あなた

凪砂~、お水いる?

乱凪砂
乱凪砂
…ありがとう。
あなた

どういたしまして。完璧だったよ今日。偉い偉い♪

よしよし、と座ってるせいで撫でやすくなった凪砂の頭に手を置く。ウサギ感すごい。
乱凪砂
乱凪砂
………
あなた

…ん?どした?

乱凪砂
乱凪砂
…いや、前からあなたといると少し不思議な感じがして…。
乱凪砂
乱凪砂
…上手く言葉にできないけれど、姉、がいるとこんな感じなのかな。
首をこてんと傾げながら こちらをじっと見つめる凪砂。照れる()
あなた

…ふふ、そう?実際 血は繋がってないけど何か嬉しい。ありがとう。

乱凪砂
乱凪砂
…ううん。ただ感じたことを言っただけだから
いつでも頼っていいよ~、と軽く雑談しながら 茨にLINEをいれる

何故かって?何か頼まれたんだよ。最初と途中と終わった後 連絡(閣下の様子)を入れろって!!!
あなた

『凪砂 うまく出来てたよ。弟にしていい?』

七種茨
七種茨
『報告ありがとうございます。寝てないんですか?』
あなた

『喧嘩売ってる?凪砂が私のこと「姉みたい」って言ってるの。めっっっちゃ可愛くない?』

七種茨
七種茨
『こちらも一段落したのでタクシー送りますね。お疲れ様でした。』
あなた

『無視すんな弓弦に言いつけんぞ』

段々 茨が私に対する態度 雑になってる。ひどい。

初対面は 5分間くらい 私の魅力を語り尽くしてたのに。

まいいや。
あなた

凪砂、もうちょっとで 茨が呼んでくれたタクシーくるけど すぐ近くのアイスでも食べてく?

乱凪砂
乱凪砂
…いいの?
あなた

うん。奢ったげる~♪

無事 怒られた

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