第36話

作戦No.36
774
2023/12/15 15:00 更新
はるてぃー視点
はるてぃー
で…いずれ必要になるって何ですか?
ぴくとはうす
ん…そうだったそうだった
ぺいんと
それは俺らもあんまりよくわかってないから聞きたい。
ぴくとはうす
分かった、じゃあ百聞は一見にしかずってことで。
しにがみ
はい?
ぴくとはうす
イナリさん、無理はなさらず
イナリ
大丈夫です。ありがとうございます。
ぴくとさんはその後立ち上がって、扉に手をかけた。
ぴくとはうす
着いてきてください
そのまま流れで本部を出ると…
ザアァァァァァァァァア…
クロノア
すごい雨…
 トラゾー
昨日まですごく暑かったのに
うた
風邪ひきますよ
うたが【GNR】で傘をつくり出す。
ぴくとはうす
ありがとう
ぺいんと
…でも、ちょっと弱まった?
ぴくとはうす
うん
食い気味で返事をするぴくとさん。
ぴくとはうす
俺が見せたかったのはコレだよ
しにがみ
え?
ぴくとはうす
異常気象
思えばそうだった。現代は異常気象が多発しているのだ。
慣れとは怖いものだ。
けどそれとともに人類は【異能】を手に入れたから、それに簡単には殺されないようになった。
はずだけど…
ぴくとはうす
コレを引き起こしたのは何だと思う?
こむぎ
何って…原因があるんか?
ぴくとはうす
だよ
イナリ
私たちの先祖ですよね…
ぴくとはうす
うん。まだ【異能】なんかがおとぎ話だった頃の、人類。
…妙に冷静だった。
子供の頃に歴史の勉強はしていたし、俺は小説を読むのも嫌いじゃなかったから。
いくらオブラートに包まれていても、何となくそうなんだろうと、漠然と感じていた。
多分それは直感だけじゃなくて、遺伝子に刻み込まれているんだと思う。
罪の意識として。
ぴくとはうす
【異能】だって【覚醒】という諸刃の剣がある。果たして対抗手段と言い切れるのかどうか、延命装置のような気もするよ。
昔の国で、尊厳死を認めていなかった国があったらしいけど、今、人類という単位で俺たちも縛られているってことだ。
はるてぃー
…ひどいな
うた
同感
ぴくとはうす
でね
より雨が弱まった。ぴくとさんが雲の間の太陽に照らされる。
ぴくとはうす
もしかしたら、異常気象を止められるかもしれないんだ。
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