第30話

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2025/04/13 09:55 更新




数ヶ月後

今日もフョードルは目覚めない。

脈は未だあるが意識が無く、いわゆる__





「 植物状態 」



と云うやつだ。


ガラッ
中原中也
 今日もお見舞い来てんのか、あなたの下の名前 

あなた
 …うん 

中原中也
 医者も云ってたぜ、もう目覚める可能性はほぼ無いって…… 

あなた
 “ ほぼ ” でしょ、未だ可能性はあるんだから、! 

中原中也
 だよ、な 


私は中也の重い声を聞いて、窓の外にある満開の桜
を眺めた。
外は少し暑く、桜の花弁が散ってしまいそうなく
らいに風が強い。

あなた
 もう、桜も咲いちゃったね、 

中原中也
 桜が咲く頃には…とか云っていたのが懐かしいな 


中原中也
 …じゃ、俺は夕方だしそろそろ帰るからな、手前も気を付けて帰れよ 


あなた
 うん、ありがとう! 







あなた
 半年くらい前だけど、 
あなた
 せっかく、フョードル宛に手紙書いたんだから、 
あなた
 せめて、読んでから死になさいよね、!! 


フョードルの顔を見て私は其う叫んだが、彼は…


フョードル・ドストエフスキー
       


無反応だ。

これ迄同じような事をしたが、特に効果が見られな
かった。

あなた
 …少しくらい目を開けてよ、 
あなた
 もう、嘘、つかないからッ 、 


フョードル・ドストエフスキー
 そんな……事云って…いつも … 
あなた
 フョード、ル、? 

フョードル・ドストエフスキー
 付いてたじゃない……です…か……

久しぶりに聞いた彼の声は懐かしく、



其う、とても__








あなた
 あッ、お医者さん、呼ばないとッ  



フョードル・ドストエフスキー
 ありがと……う、ござい…ます……あなたの下の名前… 





この回書くの楽しかった♪

てか🌟100行きそうなの嬉しすぎ!!

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