冷蔵庫の中は思ってた通り、空っぽやった。
飲み物が何本かとエネルギーゼリーが数個だけ。
…料理好きやったはずなのにな。
よくシゲがあなたに作ってもらった弁当、自慢気に写真送ってきてたな。
…今は作る気にもなれないんか。
買ってきた食材をしまっていたら、冷蔵庫の奥にある小箱が目に入った。
…これって
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確か、事故にあう3日前やった。
その小箱を持ってシゲが俺んちにやってきたんは。
あなたに告白すると言ってきた時以来、事あるごとにシゲは俺にあなたとのことを報告しにきていた。
あなたとどこに行った、デートの報告や、あなたの作ってくれたカレーが死ぬほど旨かった話など、ホントにどうでもええ事まで
一度シゲにあなたを好きにならんかったのか、聞かれたことがあった。
…小さい頃から知っとんねん。妹みたいにしか見えへんわ。
俺はそう答えるしか、できへん。
でも、もしかしたら、あいつは俺の隠してた気持ちに気づいてたんやないか。
ふと、そう思った。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。