第10話

カラーコード:Nah
85
2026/02/22 11:35 更新
不思議な感覚だった。
燃え上がるような嫉妬と、自分は格下だという証明⋯⋯

本当は知っていたのかもしれない。これらを痛感しても、受け入れている自分も居るような気がするから。

だけど、やっぱり苦しいな。
視界から色が消えた気がする。
才能がある人のところへ、色は惹かれていくから。

私は透明になっていく。霞む。消える。 

あの子達を目立たせる為の、空気未満の存在へ。
椛本 詩音
⋯⋯⋯⋯あは
惨めな笑いは虚空に色を失った。

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