Part : キラ

▼ 紅葉 ( from キラズ )
柔らかな茶髪に優しい桃色の瞳の少女。
外の世界出身で、喫茶店に住んでいる(はず)。
喫茶店の調理担当兼看板娘。ツンデレ。

▼ キラ ( from キラズ )
金髪に紅い瞳の男子。圧倒的主人公。愛すべきIQ2。
喫茶店に住んでいる(はず)。喫茶店のオーナー。
ただしインスタントコーヒーしか淹れれない。
いつものように軽くdisられる俺。解せぬ。
やっぱりこの世界は俺に優しくない。
ちなみに当の本人である悠陽は紅葉と楽しくお喋り中。
そうですか俺のことは無視ですか。
え、泣くよ??
視線を "そっち" に移す。
綺麗な、大きな湖が陽の光を反射して輝いている。
ここの存在は全然知らなかったんだけど、
たまたま森で迷った時に見つけた場所。
少し森の奥に行かないといけない場所。
……まあ、とは言え本当に "少し" だし、
よく異変解決をしてる俺たちにとって危険ではない。
う、それを訊かれるかあ。訊かれますよねえ。
首をかしげないでいいですよ久遠さん…。
恐る恐る紅葉たちのほうを確認する。
…ほっ、良かった。聞こえていなかったらしい。
相変わらずキャッキャウフフと楽しそうですなあ。
それから紅葉たちが戻ってきて、
今は4人で喫茶店に向かっている。
紅葉が「2人に何か作るよ!」と張り切ったからだ。
ちなみに4人のうち俺が先頭なんだけど、
俺の後ろで他3人が話している。
森ってわりと色々な音がするから会話内容は分からない。
が、分かることは1つ。
⇦進行方向
悠陽( 俺の存在ガン無視 )
俺( 天才 ) 紅葉( ツンデレ )
久遠( 俺にだけ地味に毒舌 )
……俺ハブられてね!!!???
良かった。悠陽が3人のまとまりからこっち来てくれた。
……え紅葉さんと久遠は????
紅葉さんと久遠俺のこと無視してる????
あっ振り返ったら2人で普通に談笑してやがる。
ななな何を急に!!!?
ってかさっき久遠にも訊かれたんだけど!!!
えなに?恋ばな流行ってんの?
言ってくれたな久遠!!!!
いやね? 俺だってね?
考えたことはありますし?
前に霊夢とかにも似たようなこと言われましたし?
うん。
でもそれとこれとは話が違うっていうか…()
「バレたか」と照れたように笑う悠陽。
うん、なんかお前じゃ思い付かなそうだもん(失礼)
…まあでも、うん。
年下にアドバイスされたのは事実、か。
……いや告白は!! …まだしないけど!!
できるだけ沢山、紅葉ともっともっと話そうかな。
勿論そのほうが告白したら成功する可能性が高まる。
けど、それ以上に。
俺が話したい。
振り返る。
そこには。
ひゅううと、妙に冷たい風が吹くだけ。
さんさんと、太陽の柔らかい光が照らすだけ。
紅葉も、久遠も……居なかった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。