第14話

10話 = 手遅れ
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2025/11/04 07:07 更新








Part : キラ




紅葉
あ、お~い!




















紅葉くれは ( from キラズ )
 柔らかな茶髪に優しい桃色の瞳の少女。
 外の世界出身で、喫茶店に住んでいる(はず)。
 喫茶店の調理担当兼看板娘。ツンデレ。





紅葉
2人とも、ここで遊んでたんだね!
涼沢 悠陽
っあ、紅葉!  …と、キラ!
キラ
え今なんかオマケみたいに
付け足されれませんでした俺??




















▼ キラ ( from キラズ )
 金髪に紅い瞳の男子。圧倒的主人公。愛すべきIQ2。
 喫茶店に住んでいる(はず)。喫茶店のオーナー。
 ただしインスタントコーヒーしか淹れれない。










水無瀬 久遠
気のせいですよ。…恐らく。
キラ
そこは言い切って欲しかったです久遠さん

いつものように軽くdisられる俺。解せぬ。
やっぱりこの世界は俺に優しくない。

ちなみに当の本人である悠陽は紅葉と楽しくお喋り中。
そうですか俺のことは無視ですか。

え、泣くよ??
水無瀬 久遠
お2人はよく此方に来られるんです?
キラ
あ~、たまに?  散歩がてらにな。
紅葉もここの景色は気に入ってるんだ

視線を "そっち" に移す。
綺麗な、大きな湖が陽の光を反射して輝いている。
ここの存在は全然知らなかったんだけど、
たまたま森で迷った時に見つけた場所。
少し森の奥に行かないといけない場所。

……まあ、とは言え本当に "少し" だし、
よく異変解決をしてる俺たちにとって危険ではない。
キラ
久遠たちこそよくここ来るのか?
水無瀬 久遠
ボク達もたまにですね。
ここ以外にも色々な場所に行くので
キラ
へぇ~、そうなんだ。
じゃあ、景色が良い場所とか知ってるか?
水無瀬 久遠
思い付く場所はありますけど…
何故ですか?

う、それを訊かれるかあ。訊かれますよねえ。
首をかしげないでいいですよ久遠さん…。
キラ
…紅葉、綺麗な景色見るの好きだから。
連れて行ってやりたいなって。
水無瀬 久遠
あぁ、なるほど。




















水無瀬 久遠
告白するんですね。
キラ
こここここ告白!!!??
そそそそんなつもりはまだ全然!!!
水無瀬 久遠
「まだ」?
キラ
うるせえ!!!!!!!!!
水無瀬 久遠
そんな大声出したら
紅葉さんたちに聴こえますよ
キラ

恐る恐る紅葉たちのほうを確認する。
…ほっ、良かった。聞こえていなかったらしい。
相変わらずキャッキャウフフと楽しそうですなあ。
水無瀬 久遠
顔ニヤけてますよ
キラ
そそそそそんなわけないだろ!!?




















それから紅葉たちが戻ってきて、
今は4人で喫茶店に向かっている。
紅葉が「2人に何か作るよ!」と張り切ったからだ。

ちなみに4人のうち俺が先頭なんだけど、
俺の後ろで他3人が話している。
森ってわりと色々な音がするから会話内容は分からない。
が、分かることは1つ。

      ⇦進行方向
       悠陽( 俺の存在ガン無視 )
 俺( 天才 ) 紅葉( ツンデレ )
       久遠( 俺にだけ地味に毒舌 )

……俺ハブられてね!!!???
涼沢 悠陽
…あ、そう言えばキラ
キラ
やっと俺の存在に気付いたようですね
涼沢 悠陽
もーごめんてば~ 笑

良かった。悠陽が3人のまとまりからこっち来てくれた。
……え紅葉さんと久遠は????
紅葉さんと久遠俺のこと無視してる????
あっ振り返ったら2人で普通に談笑してやがる。
キラ
てか、なんか言いかけてたよな。
涼沢 悠陽
ああ、そうそう。
前々から気になってたんだけど…






















涼沢 悠陽
いつ告白するの?
キラ
んげほっ!  ごほっ!!

ななな何を急に!!!?
ってかさっき久遠にも訊かれたんだけど!!!
えなに?恋ばな流行ってんの?
キラ
なっ、なんでそんなこと訊くんだよ!
涼沢 悠陽
久遠が訊いたーって言ってたからさ

言ってくれたな久遠!!!!
涼沢 悠陽
で?  どうなの?
キラ
どどどどうって…
……まだ告白は…ちょっと……
涼沢 悠陽
へたれ
キラ
うるせえ!

いやね? 俺だってね?
考えたことはありますし?
前に霊夢とかにも似たようなこと言われましたし?
うん。

でもそれとこれとは話が違うっていうか…()
涼沢 悠陽
も~、告れるうちに告っといたほうがいいよ?
涼沢 悠陽
…ほんとに
キラ
分かってるよ…分かってるけど…
キラ
………
涼沢 悠陽
…まあ無理強いはしないけど。
幸福があるうちに、何事もやったほうがいいよ。
キラ
なんか咲莉が言いそうだな
涼沢 悠陽
うん、受け売り 笑

「バレたか」と照れたように笑う悠陽。
うん、なんかお前じゃ思い付かなそうだもん(失礼)

…まあでも、うん。
年下にアドバイスされたのは事実、か。
……いや告白は!! …まだしないけど!!
できるだけ沢山、紅葉ともっともっと話そうかな。

勿論そのほうが告白したら成功する可能性が高まる。
けど、それ以上に。

俺が話したい。
キラ
なあ、紅葉~

振り返る。














 
 





















キラ
……は、?
涼沢 悠陽
え……?

そこには。


ひゅううと、妙に冷たい風が吹くだけ。


さんさんと、太陽の柔らかい光が照らすだけ。

















      紅葉も、久遠も……居なかった。





















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