第46話

好きな人
14
2026/03/01 02:01 更新
あなた
……
あなた
(…天井…室内か)
体を起こすと外は既に暗くなっていて、1日寝たのかすぐに起きたのか分からない
あなた
(……にしても、首に違和感が___)
あなた
!!…
首に触れてみると、首輪が無くなってた
あなた
(今のうちに!!)
ベッドから降りて慌ただしく足を動かそうとする
あなた
っ!?
ガチャンと音がして、何もない所で転んだ
あなた
(…足枷…!)
悲鍟 霜ひしょう そう
___おや、おはようございます
目覚めたばかりなのに元気ですね
ちょうど扉が開いて、悲鍟が近づいてきた
あなた
お前…!!
すぐに異能で拘束して、動きを封じる
悲鍟 霜ひしょう そう
おっと…睨んでも良いですが、外してくれませんか?
あなた
誰が外すか、ようやく拘束出来たんだ
悲鍟 霜ひしょう そう
なら僕ら共々このままですね
拘束を外していただけるなら、あなたの下の名前の拘束も外しますのに
あなた
……チッ
輪を消すと、立って近づいてきた
悲鍟 霜ひしょう そう
少し失礼します
急に両手首を片手で拘束しながら、上に跨がり髪を退かし始めた
あなた
!?、な、にをっ…!
悲鍟 霜ひしょう そう
そう暴れないでください
すぐに終わりますよ
また首輪を付けられ、上から退いた
悲鍟 霜ひしょう そう
流石に何もせずに拘束なんてほどきませんよ
あなた
…早く枷を外せ
悲鍟 霜ひしょう そう
その前に
悲鍟 霜ひしょう そう
大人しく話をさせてくれるなら、外しますよ
あなた
……話の内容によっては大人しくしよう
悲鍟 霜ひしょう そう
良かった
枷が外され、立ってベッドに座った
悲鍟 霜ひしょう そう
…何故ああまでして出たがるんですか?
あなた
愚問だな、誘拐されてる身なのに出たくないなんてあるか
悲鍟 霜ひしょう そう
貴女に対する町の対応は度を越してるかと思います
悲鍟 霜ひしょう そう
それに対し、ここは町から離れてます
あなたの下の名前を傷付ける市民は居ません
悲鍟 霜ひしょう そう
なのに、苦痛を耐えながら意識も飛ばすまでして出ようと踠くのは何故ですか
あなた
…急にバカになったか
あなた
待ってる人が居るし、まだやれてない事もある
あなた
簡単に全てを捨てれない
あなた
(薄刃の決まりもあるし)
悲鍟 霜ひしょう そう
……
悲鍟 霜ひしょう そう
…自傷する程苦しめられてるのに?
あなた
……そんなの
あなた
自由だろ
悲鍟 霜ひしょう そう
っ、僕は!!
嫌ですけどね!
両肩を掴まれて、少し驚いた
悲鍟 霜ひしょう そう
他人のせいであなたの下の名前が苦しむのは嫌です
貴女の美しさを汚すのは僕だけで良いんですよ
あなた
……
あなた
(さらっと気持ち悪い事言ったなぁ…)
あなた
(軍に居たときもこんな奴何度も見たけど、自分に向けられるとこんなに嫌悪感あるんだ)
悲鍟 霜ひしょう そう
…あの弟ですか
貴女の、黒髪の
あなた
…あれはただの弟
悲鍟 霜ひしょう そう
なら使用人ですか
あなた
…待ってるのはそうだけど、一番は違うと言っておこう
あなた
(それに、彼女は私の死なんてとっくの昔に覚悟してる)
あなた
(だからいつ死んでも彼女との心残りはない)
悲鍟 霜ひしょう そう
……僕じゃ、ダメなんですか…
俯いて声が弱まり、両手が肩から落ちて肘になった
あなた
…あの研究所で支えにはなってたよ
でも、それ以上に支えてくれた___
あなた
好きな人が居るんだよ
まだちゃんと本音で話せてない
悲鍟 霜ひしょう そう
…想い人…ですか
悲鍟 霜ひしょう そう
(……政略結婚とかじゃないんだ)
嫌な予想をして、悲鍟の頭を掴んで顔を上げて無理やりこっちを見させた
あなた
ダメだよ
あなた
あの人を殺すなら、私が今ここで悲鍟を殺す
悲鍟 霜ひしょう そう
!!…
悲鍟 霜ひしょう そう
……♡

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