第30話

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2023/05/20 09:46 更新


















ケイト・ダイヤモンド
でさー、その時にエースちゃんがね
あなた・キャルフィエ
……。

本当によく喋るなこの先輩。
僕は返事をするくらいでどんどん話が広がる。

でも、何かおかしいような。

気のせい……か?













でも、
















あなた・キャルフィエ
……ケイト先輩って、
自分の話しないです、よね。
ケイト・ダイヤモンド
え?

髪の毛で遊んでいた指先が止まる。


ケイト・ダイヤモンド
やだなぁ、まぐれだよ!
人の話って楽しいじゃん?
あなた・キャルフィエ
…にしては巧妙ですね。
自分の話に繋がろうとした瞬間に
他の人を出して。
あなた・キャルフィエ
…聞くのは申し訳ないですけど、
コンプレックス…とか?
ケイト・ダイヤモンド
…………コンプレックス…
ではないけどね。

目を細めて、何か悲しげで物憂げ。
リーフグリーンの瞳が少し揺れた。

ケイト・ダイヤモンド
あはは、あなたくんってば
鋭いなぁ…。
あなた・キャルフィエ
……なんか、ごめんなさい。
ケイト・ダイヤモンド
いいのいいの。
じゃあ少しだけ話を聞いてくれるかな。
あなた・キャルフィエ
…僕でよければ。

真っ暗なスマホにケイト先輩の顔が映っていて、

後ろでバラの花びらが舞うのが見えた。

ケイト・ダイヤモンド
…オレ、お姉ちゃんが二人いてさ。

静かに口を開いた。

ケイト・ダイヤモンド
ああしろこうしろってうるさくてさ。
でも、悲しまれると嫌でね?
ケイト・ダイヤモンド
オレ、二人が悲しんでるの見るのが嫌で
雰囲気を読むのに知らない間に
長けてしまっていたんだよね。
ケイト・ダイヤモンド
その癖…かな。

笑顔の裏に隠れた努力。
きっと、自己犠牲が強いんだな。
とても優しいその性格は、もはや褒めるべきだ。

あなた・キャルフィエ
頑張ったん…ですね。
ケイト・ダイヤモンド
そうかなぁ。でもさ、
こんなこと言ったら
みんな離れていかないかなとか
思うんだよね。
ケイト・ダイヤモンド
あなたくんは、どう?
変だなとか思わない?
あなた・キャルフィエ
……ケイト先輩…。

他人の機嫌のために自分を押し殺すなんて

並大抵にできるような事じゃない。
いつか耐えられなくなって溢れることなんて

知らないフリをして、ずっと目を逸らして。

きっと、そんな人なのかもしれない。

あなた・キャルフィエ
そんな訳ありませんよ。
第一、ケイト先輩はもっと自分を
見てもらう努力をした方がいいです。
あなた・キャルフィエ
自分を知ってもらうのは信頼
してもらう為のひとつの手段ですから。
ケイト・ダイヤモンド
…そっ……か。
そんなに言われたら
頑張ってみようかな。
あなた・キャルフィエ
はい。


少しでも、心が軽くなれば…。















ケイト・ダイヤモンド
ねえ、あなたくん。
あなた・キャルフィエ
どうしました?
ケイト・ダイヤモンド
明日でもうハーツラビュル寮からは
一旦出ちゃうんだよね。
あなた・キャルフィエ
はい、まあ。
もしかしたら戻ってくるかもですが。
ケイト・ダイヤモンド
言うのは先輩として恥ずかしいけどさ。

ケイト・ダイヤモンド
…ハーツラビュル寮に来て欲しい、な。
あなた・キャルフィエ
……。
ケイト・ダイヤモンド
もちろん、あなたくんが
どうするかは最後はあなたくんに
決定権があるから強要はしないよ。
ケイト・ダイヤモンド
でも、なんか……あはは。
ケイト・ダイヤモンド
オレったら、ワガママだなぁ(笑)
あなた・キャルフィエ
…ハーツラビュル寮は、
とてもいいところだと思います。

絶対に行くとは言えない。
言われた通り、

これは最終的に僕が決めることだから。

あなた・キャルフィエ
僕は、好きですよ。ハーツラビュル。
あなた・キャルフィエ
でも、まだ分からないので……
まずは明日、楽しみにしています。
ケイト・ダイヤモンド
そうだね。もう遅いし、明日は
パーティーだから部屋に戻ろう。
あなた・キャルフィエ
はい。








 
























まだ分からないけど、いいところだな。


















みんな、裏表があるのが面白い。



























































リドル・ローズハート
あなた、どこに行っていたのかい?
あなた・キャルフィエ
あ…り、リドルリョウチョウ……。

















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