第60話

藍忘機と金子軒の性教育
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2025/09/26 13:09 更新
金子軒と藍忘機が向かい合って座っている。
金子軒(成年)
金子軒(成年)
藍忘機
藍忘機
お互い何を話すでもなく、ただ黙ってお茶を飲んでいる。
金子軒(成年)
金子軒(成年)
藍忘機
藍忘機
何故こんな事になっているのか?その理由は昨夜の出来事が原因だ。
 夕食後、皆が思い思いに談笑したり寛いでいる時にそれは起こった。
蔵色散人
蔵色散人
長沢〜💕
蔵色散人が満面の笑みで夫に突進していく。
魏長沢
魏長沢
どうした、蔵色?
夫の魏長沢は苦笑しながら妻を抱き止める。
蔵色散人
蔵色散人
長沢〜💕今日ヤりたい!
その直後、金子軒は呑んでいた酒を吹き出し、一緒に呑んでいた魏無羨はむせて咳き込む。夫と義弟につまみを出していた江厭離はポカンとした表情で目を瞬かせ、藍忘機は魏無羨の背中を擦りながらじっと魏無羨の顔から目を離さない。温情は阿星と莫玄羽に阿苑を別室に連れ出すよう目配せし、温寧は明らかに動揺して動きがぎこちない。因みに温氏の皆は温情に促され、早々に退散していた。
魏長沢
魏長沢
蔵色。一体どうした?
突撃を受けた魏長沢も内心動揺するも、そこは嘗て江楓眠の腹心であった意地を見せ、努めて冷静に妻に問いかける。
蔵色散人
蔵色散人
どうした、って〜😒
蔵色散人は拗ねた表情をしつつも甘えた口調で魏長沢にもたれ掛かる。
蔵色散人
蔵色散人
私、やっぱり女の子も欲しい!!😆
と言い出した。
 度々興奮気味になる妻を宥めつつ辛抱強く魏長沢が聞き出した所、綿綿との時間が凄く楽しかったらしい。
蔵色散人
蔵色散人
綿綿ちゃん、すっごく可愛かったんだもん!🥰
曰く彼女とのガールズトークが新鮮で楽しく、とても気に入ったとのこと。
魏長沢
魏長沢
…女の子なら、温殿や厭離ちゃんもいるが?
一応指摘してみたが…
蔵色散人
蔵色散人
だって~、阿情も厭離ちゃんも"お姉さん"だもの〜😙
と返ってきた。
魏長沢
魏長沢
…はい?
一同首を傾げる。温情と江厭離が“お姉さん”?
蔵色散人
蔵色散人
私、今二十四歳よ?
えっへん!と腰に手を当て胸を張る蔵色散人。
魏長沢
魏長沢
…え、…ぇえええーーーー!!
子ども世代の絶叫が響き渡り、それに苦笑する魏長沢。
 すったもんだの混乱がどうにか収まった時、藍忘機が爆弾を放り投げてきた。
藍忘機
藍忘機
金子軒、蔵色殿は一体何をしたいのだろうか?
その瞬間、この場の時間が止まった。
金子軒(成年)
金子軒(成年)
…はい?
金子軒は目を白黒させる。何故自分を指名した?
藍忘機
藍忘機
蔵色殿は、魏長沢殿と一体何をなさりたいのだろうか?
繰り返し問う藍忘機に金子軒は額を押さえる。いやいや、質問の意味は分かっている。
金子軒(成年)
金子軒(成年)
…何故俺に聞く?
ここには温情だっているのに…何で俺なんだよ?
藍忘機
藍忘機
蔵色殿は夫君である魏長沢殿に何事かをなさりたいと提案された。この中で他の既婚者は貴殿と江殿だけだ。
意外としっかりした根拠に金子軒は頭を抱える。いや、確かにそうだけど!
金子軒(成年)
金子軒(成年)
そりゃそうだが…
金子軒は混乱の坩堝に叩き落とされながらも、必死に考えを巡らす。
 “こいつ、本当に意味が分からないのか?”
 そう思いながら藍忘機を観察する。至って真面目な、いつもの無表情だ。
 “本心で聞いてるみたいだな…”
 金子軒は溜め息を吐く。
金子軒(成年)
金子軒(成年)
え~っとだな…、蔵色殿はもう一人お子が欲しいと仰っているんだ…
覚悟を決めて金子軒は答える。ここまでド直球に言えば、藍忘機にも理解出来るだろうと思ったのだが…
金子軒(成年)
金子軒(成年)
お子が欲しくて何をなさるのだ?
更に首を傾げる藍忘機。
 “おいーーーーーー!!”
 ちょっと待て!まさかと思うが、藍忘機は、ひょっとして、どうやって子どもが出来るのか知らないのか?
藍忘機
藍忘機
何を、とは?
恐る恐る金子軒が尋ねる。
金子軒(成年)
金子軒(成年)
子どもは両親が神に祈り、コウノトリが連れて来るのではないのか?
藍忘機以外の全員がどう反応したものか決めあぐね、呆然と立ちつくすのみだった。

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