芥川はそういうと僕に羅生門を向けてきた。
僕は必死で逃げるが、もうすぐそこまで来ていた。
僕が次に目を覚ましたのは探偵社の医務室だった。
谷崎くんは治療されるのがトラウマすぎて、意識をとばしている。
探偵社の医務室のベットで目が覚めた。
何かやけに体が重く、動けなかった。
何故なら……
太宰が僕のベットに入っており、そのうえ抱きついているので動けなかった。
……いやどういう状況?
動けないんだけど……
そう聞いた太宰は泣きそうな顔をしながら僕をさらに強く抱きしめてきた。
どう言っても話してくれなさそうなので諦めた。
まじか……
奥で銃声のような音が聞こえてきたのだ。
そう言うと同時に医務室のドアが勢いよく開いた。
太宰は渋々離してくれた。
そう言いながら乱歩さんはデスクの上に乗った。
と敦くんを指さした。
敦くんはポカンとしている。
どうしたんだろう……?
そういうと乱歩さんはニヤリと笑い、
乱歩さんはとても上機嫌だ。
しかし上機嫌のあまり下をよく見ずに落ちていた本を踏んでしまった。
敦くんは苦い顔をした。
そう言って乱歩は本から足をよけ、本棚を指さした。
敦くんが呆れた顔をしていると、国木田くんがその本を拾い棚に戻した。
敦くんは皆の乱歩に対する態度に困惑している。
乱歩さんはサボテンをツンツン触りながら言った。
そう敦くんが言うと、乱歩さんは敦くんの方に顔を向き直しこう言った。
列車の中で乱歩さんは綺麗なビー玉を眺めていた。
ビー玉が日光を反射してすごくキラキラしていた。
綺麗だったからもっと見たかったが、渋々返した。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。