第17話

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2025/02/02 07:15 更新




ぽり、


テーブルの上のポテトチップを食べながら、既に4缶目のお酒を飲み終えた。


あの歌番組で涙を流した日から1ヶ月近く経つ。


あまりにカッコ良すぎて、
ちょっと前まで私の隣にいて騒いでいた彼等が、改めてアイドルなんだと再認識して、身の程も知らずに惨めな気持ちになった。


全然遠い人じゃん。
かっこいい人達。
その場にいた可愛い子達は彼等に夢中。


私なんか気まぐれに相手にされただけ…
馬鹿みたいに喜んで、結局あの日身分の差を思い知らされた感じ。



(なまえ)
あなた
はぁ…


宅飲みするとお酒が回りやすいのなんでだろ。


壁に映るプロジェクターからはリノの笑顔が映ってる。Youthのリノ、アイドルみ強いし可愛いし最高なんだよな…


ぼーっと眺めていると、
玄関のインターホンが鳴った。


(なまえ)
あなた
え。今22時だよ…?


少し恐怖を感じながらカメラを覗くと、帽子を深々と被った青年が1人。


ガチャリとドアを開けると、
少し顔を強張らせながらも笑顔になるリクスだった。


(なまえ)
あなた
ど、どうして…
FX
ごめん…突然。連絡先知らないから、直で来ちゃった。


流れで玄関に上げると、
深くがぶっていたキャップを脱いで、マスクをとった。


FX
…会いたくて。
(なまえ)
あなた
っ、


なにそれ…
またそんな顔でそんな事言って…


なんて言えなくて、
そういえばカバン返してないしなって。
部屋に上がってもらうことにした。


FX
お邪魔します。
(なまえ)
あなた
ソファ座ってて?カバン持って来る。
FX
…飲んでたんだ?
(なまえ)
あなた
んー?うん。


カバンを持って戻ると、
差し入れだよってコンビニの袋パンパンのお酒とお菓子をもらった。

(なまえ)
あなた
ありがとう。
丁度おつまみ無くて…


リクスはちらりとプロジェクターから映るリノの姿を見る。

やば。

かけっぱなしだった…


FX
リノペン?

カバンを受け取ったリクスは、
そう質問しながらも苦笑いしてた。

(なまえ)
あなた
オルペンだよ。
皆んな応援してるんだよ?
FX
そ…っか。
FX
僕も少し飲んでいっていい??
(なまえ)
あなた
もちろん。
私はもう既に酔ってるけど!
FX
あははっ、すぐに追いつくよ笑


それからしばらく、お酒を飲みながらリクスの質問攻撃を受けていた。


最近何してたの?
どっか行ってたの?
彼氏できちゃった?
僕らのこと嫌いになった?


お酒が入るにつれて、リクスの声がどんどん低くなって、質問も踏み込んだ内容になっていった。


FX
こうやって、僕が来るのは迷惑?
(なまえ)
あなた
め、迷惑じゃないよっ?
ただいない日もあるかもだから…


スマホにカトクの画面を出して渡す。

(なまえ)
あなた
来る時は連絡してくれる?
大したもてなしは出来な、
FX
嬉しいっ!!


ガバッと抱きつかれて、心臓が跳ね上がる。

わぁ…男の人だ、なんて変なこと考えてしまう。

FX
僕が1番最初でしょ?
毎日カトクしたらダメ?あ、勿論しつこくはしないから…
(なまえ)
あなた
ふふ笑、好きな時にどうぞ?
返せる時に返すから。
FX
アイコンかわいい…
なこさんとの2ショット。
(なまえ)
あなた
このなこ盛れてるよね。
ギャルなこ。
FX
…ちがうよ。あなたが可愛いって言ったの。
(なまえ)
あなた
んなっ…!


なんなのこの人はっ!!!

私はグビッとお酒を体に流し入れた。
熱くてたまらない。
頬はきっと真っ赤だし、変な汗まで出て来る。


(なまえ)
あなた
リクスが変なこと言うから暑くなってきた…
FX
え…?


寝室へ行ってキャミソールの上に着ていたパーカーを脱ぐ。長ズボンからジャージ仕様のショートパンツに履き替えて、暑さから解放されると、涼しくて気持ちよかった。

(なまえ)
あなた
ふぅ、ごめん
着替えてきてたー


リビングに戻ると、口をあんぐり開けたリクスがこちらを見ている。


(なまえ)
あなた
もう少し飲む?
FX
(なまえ)
あなた
リクス??


私は自分が招いた事態を理解していなかった。





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