felix side
パタパタとスリッパの音と共にあなたが戻ってきた。
僕は思わず二度見する。
髪を一つにまとめて、ピッタリとしたキャミソールに、お尻の下部分が見えるほど短いショートパンツ…
完全にやばい。
相当暑かったのか、頬が赤らんで、額の生え際は少し汗ばんでいた。
腕時計を見ると確かに00:15と表示されていた。
スンミナには友達の所に行くって言ってたから大丈夫なはず…
このまま帰れるかよ
と言う気持ちと
帰ってたまるかよ
って気持ち。
焼酎が置かれて、あなたが注いでくれる。
チラリとあなたを見ると、谷間が見えて
あわてて目を逸らす。
…度胸試しか?笑
ケラケラ笑いながら、プロジェクターに映る僕らの動画を観てるあなた。
ヨジャドルみたいな、肉感のない体じゃなくて、
細いけど柔らかい女性らしい体型で視界に足や胸が入るたびに生唾を飲む。
白くて、少し強く触ったら赤くなりそう。
僕を見てたまに顔を赤めてる姿も僕にとってはもう毒でしかない。
ドサッ、
僕が押し倒すと、お酒で潤んだ瞳、赤らめた頬が可愛いあなたが驚いている。
僕も男だってこと分かって欲しい。
画面の僕じゃなくて、
アイドルの僕じゃなくて、
今、ここにいる僕を…
僕がキスをすると必死に手で押し戻そうとする。
2回目のキスは深く、あなたの口の中を探るようにキスをした。
キスの合間に漏れる吐息や声に、下腹部がゾクゾクと熱を帯びていくのを感じる。
あなたから溢れる唾液をコクリと飲みながらキスを続ける。
痛いほど硬くなる僕のアレ。
唇を離して、少し距離を取る。
柔らかい髪を撫でながらあなたを見ると、一粒の涙が流れた。
…あぁ、無理矢理なんて事してしまったんだろう。
せっかく心を少し開いて、カトクを教えてくれたりした彼女に、なんて酷いことを…
名残惜しそうに僕の服の襟首を掴んで引っ張った。
驚いて体勢を崩した僕は、あなたに覆い被さるように上に乗ってしまう。
トロンとした瞳に吸い込まれるような感覚の後、唇を塞がれた。
クチャ…と水温と共に僕の口の中にあなたの舌が入ってきて、今までしたことのないようなキスをされる。
頭がパニックになる。
こんな、性行為でもないのにゾクゾクと体の芯から気持ちよくなるキスなんてしたことない…
右手は僕の髪や頭を優しく撫でるように、
左手は僕の首の後ろへ。
こんな女性側みたいな気持ちになったの初めてだ。
全身の力が抜けそうになるのを必死に我慢して、あなたの舌に頑張ってついていく。
そう言って僕を離すと、
水を口に含んで僕に飲ませる。
そう言われて、
気づけば外にいた。
渡されたカバンを胸に抱いて。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。