あーーーー、
あったま痛い…
二日酔いってのも最悪なんだけども…
お酒の勢いでリクスを襲ってしまった。
( キスだけだけど。)
年上なのに何やってんだ自分。。
キッチンで熱々のコーヒーを飲みながらため息をつくと、スマホにカトクの通知が来ていた。
帰った後に送ってくれたんだな…
当たり障りなく「またおいでー」とだけ送ってスマホをソファに投げる。
カチコチと鳴る壁掛け時計を見て、
もうこんな時間…なんて
ため息をついてから出かける準備を始めた。
Felix side
2人で飲んだ次の日、
僕はスタジオでリハーサル中だった。
お腹、ほんとは空いてないんだけど、
頭の中で昨夜のあなたのことが離れなくて、どうも集中ができなかった。
部屋の香り、
お酒の香り、
あなたの香り、
髪の柔らかさ、
肌のなめらかさ、
柔らかい唇、
溶けるような熱いキス。
初めて女性にめちゃくちゃにされたいと思った。
次はいつ会えるんだろう。
今日のステージには来るのかな。
期待していなかった時辛すぎるから考えるのやめよう…
それからあっという間に本番になった。
ステージの上に立って気を引き締める。僕はアイドル。僕はSTAYだけ。
そう言い聞かせて。
前奏が流れてそれぞれ踊り始める。
ステージから客席を見ると、やっぱり居ない…
そう思った時、1番端っこの最前列に彼女が立っていた。
皆んなそれぞれ気づいたと思う。
今日もラフな格好だ…可愛い。
あぁ、嬉しくてニヤけてしまう…
ジニと目を合わせて、
いるねって思いながら笑うと、こくんと頷いて笑っていた。
みんな嬉しいんだ。
チャニヒョンだってわざわざあなたの前に言って歌ったりしてるし。
でも昨日のことは2人の秘密だよね。
そう密かに思いながら、
全力で歌って踊った。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。