Lee know side
聞いていた通り、かなりの高級マンションだった。
部屋は基本白でまとめられていて、
所々色味のあるインテリアが置いてある。
部屋着に着替えてくるーってどっかに消えたヌナ。僕はそのままキッチンで食事の準備を始めた。
ロングワンピースのパジャマを着て、お団子に髪を結ったあなたヌナが出てきた。
めっちゃかわぃ…
にやける口元をおさえながら、「僕がやるから座ってて」って言うと、「ぶーっ」て言いながらソファに転がった。
いや目の前に本物いますけど笑
まあ、いいか…。
楽しそうに動画を観てる姿も可愛いからね。
だ、だん…
だだだ…
なるほど!てな顔をしながら笑うヌナ。
勇気出して言ったのに。
かわいいって言いながら笑われてしまった。
恥ずかしくなった僕は、せっせと肉を焼いて、ヌナの取り皿に置く。
…口いっぱいに肉を突っ込まれて、
メンバーからならオイッてなるところだけど、
なんだか嬉しさに恥ずかしさに…
とりあえずヌナの顔が見れないくらい顔が熱くなった。
それじゃ僕がきた意味がないんじゃ、なんて言う暇もなく、嬉しそうにヌナが肉を焼き始めて
僕はそのまま
にこにこの彼女に見惚れていた。
洗い物をする僕の隣でお酒をごくごくと飲む。
とろんとした目で、
僕のことをずっと見て
腕に浮かぶ血管をぷにぷにと人差し指で押す。
あぁ…
拷問なんですけど。
わざと意地悪く言うと、
ヌナは唇をペロリと舐めた。
バレたかー!なんてケラケラ笑いながら、ソファに戻るヌナを目で追いかける。
Sになるし、無駄に色気出しまくるし、
人前で飲ませない方がいいかもしれない…
洗い物を終えてヌナの元に戻ると、電話をしていた。
あぁ、僕らの話か。
改めてお友達に断言してる姿を見ると
ちょっとショックだな…
スマホのスピーカーから激励が飛んできて、
ブチっと通話が切れた。
いつもはしない愛嬌をやると、
ヌナは「ばか」って言いながら目を逸らした。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。