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第39話

夏まっさかりな季節は嫉妬日和
黒瀬歩
黒瀬歩
……あ、
昨日のことなら、別に気にしないでね
山本恵里香
山本恵里香
え??
黒瀬歩
黒瀬歩
恵里香ちゃんの答えなら
嫌でも分かっちゃうし。
俺は何も求めるつもりはないからさ。
ただ気持ち言いたかっただけ。
山本恵里香
山本恵里香
そ、そっか……

伝えたかった、だけ……。

きっと私に気を使って
そう言ってくれてるんだろうな。
黒瀬歩
黒瀬歩
仲直りしたんでしょ?
山本恵里香
山本恵里香
……うん
黒瀬歩
黒瀬歩
なら、よかった
今日の恵里香ちゃんは顔が明るいもん
山本恵里香
山本恵里香
ありがとう……

よく私のこと見てるんだね、
黒瀬くんは……。

山本恵里香
山本恵里香
あ、でも……
黒瀬歩
黒瀬歩
ん?
山本恵里香
山本恵里香
どうして、黒瀬くんは
私を好きになってくれたの??

そう言えば、理由を聞いていない。

黒瀬歩
黒瀬歩
同じ委員になった時から
恵里香ちゃんのことは
ずっと気になる存在だったんだ

おだやかな笑顔のまま、
黒瀬くんが言葉を重ねていく。

黒瀬歩
黒瀬歩
俺の周りには、表面しか
見てない人たちが多くてさ
黒瀬歩
黒瀬歩
自分でも、周りから見た理想の姿に
こたえなきゃいけないのかなって。

何となくそんな気持ちに縛られて
色々としんどくなってたんだけど……

そんな時に、恵里香ちゃんと出会って
心がすくわれた気がしたんだ
山本恵里香
山本恵里香
私に……??
黒瀬歩
黒瀬歩
うん。恵里香ちゃんみたいに
自然に話してくれる子が
すごく新鮮だったから

恵里香ちゃんと話してるときだけは
素の自分でいれる気がしてさ

そう、だったんだ……。

山本恵里香
山本恵里香
でも、黒瀬くんは黒瀬くんのままで
いいんじゃないかな
黒瀬歩
黒瀬歩
え、

今の話を聞いて、
私はもっと黒瀬くんを好きになった。

完ぺきな黒瀬くんよりも、
今のほうがもっと親しみやすい感じがする。

だから、

山本恵里香
山本恵里香
ありのままでいることを
マイナスに思わなくていいと思う!!

黒瀬くんらしさも
もっと大事にしていってほしいなっ

私も俊に、本音を伝えてみて気づいた。

ちゃんと話さないで
関係を悪化させてしまうのは、
すごくもったいないことだと。

俊に嫌われることを恐れてばかりいたけど、
うち明けてみたら意外な反応だった。

心を素直にさせることも、
必要なんだよね。きっと。
渡辺俊
渡辺俊
これ借りたいんですけどー。

黒瀬くんと話していると、
いつの間に入ってきたのか
男子生徒に声をかけられる。
山本恵里香
山本恵里香
あ、はいっ。今やります
……って、え!?

貸し出し用の機械を準備してから、
相手の顔を見ると……

目の前にならぶのは、
本を持った俊で
おどろきのあまり目を見張る。

えぇ……なんでっ!?
さっき教室に戻ったんじゃ……。

山本恵里香
山本恵里香
めずらしいね!?どうしたの!?

少し興奮気味に、
俊からブックカードを受け取る。


俊が本を読むなんて!!

あんまり、というか
ぜんぜん見たことない。
渡辺俊
渡辺俊
……たまには読みたくなる。
山本恵里香
山本恵里香
そうなんだ!!
はい、来週の金曜日まで
返却お願いします!!
渡辺俊
渡辺俊
ん。
山本恵里香
山本恵里香
あっ、終わるまで
ここで読んでてもいいよ

私がそう言うと、
すぐ近くのテーブルに座って
本を読み始める俊。

なんかこういうの嬉しいっ。

図書委員の活動してても、
俊を見れるなんて!!

黒瀬歩
黒瀬歩
よかったね
山本恵里香
山本恵里香
うんっ

嬉しさを隠しきれず、
思いっきり顔がゆるんでしまう。

そんな私を見て、
黒瀬くんもほほ笑ましそうに笑っていた。

黒瀬歩
黒瀬歩
この本、そこの棚にならべといてね
山本恵里香
山本恵里香
はーい!!
渡辺俊
渡辺俊
読み終わった。
山本恵里香
山本恵里香
えーっ!?もぉっ……!?

2人から交互に呼ばれて、大いそがしの私。


これって何気に、
俊と黒瀬くん対抗してる……!?


図書室では当分、
三角関係が始まりそうな予感!?です。