第5話

4
206
2024/05/11 07:33





皇輝side


「……可愛い子だったなぁ」

正直に言うと、俺のファンですと言ってくれた女の子を見たとき一瞬にして目を奪われた。

綺麗な髪はハーフアップアレンジで緩く巻かれている状態、服も俺好みの服装で、肌が白くて綺麗な子だった。

俺の一つ一つの言動に赤くなるその子は緊張しているのか、語尾が少しずつ小さくなっていったり、視線が左右にさまよってたり(笑)

ほんとに応援してくれているんだなっていうのが伝わってきて嬉しかった。

「また、会えるといいな…」





あなたside

美乃梨「まぢ!?運命じゃん!!よかったね、あなた!!!いいなぁ、私も推しと会いたい!!!」

『ほんとに、やばかった……もう心臓バックバクだし……皇輝くん、かっこよかったし、優しかったし、手も握ってくれたし…手、暖かかった…』

美乃梨「うわ〜あなたよかったね!!そのまま告白すればよかったのに〜」

『え゛いやいやいや!!!そんな、できないでしょ!!!引かれるって!!てか、断られて終わりだから!!!』

美乃梨「ええ、わかんないよ〜?あなたかわいいし、皇輝くん、一目惚れしてくれてたりして(ニヤッ)」

『っ〜〜〜!!!そんなことあったら私の人生幸せすぎて終わるよっ!!!』

美乃梨「ははっ!でも、そのくらいあなたは可愛いから」

『あ、ありがと……』

美乃梨「あ〜照れた〜!」

『そりゃ、照れるでしょ!てか、美乃梨も可愛いから!』

美乃梨「んふ、それはありがと(笑)」

『も〜!あ、佐原くんおはよう』

佐原「あ、おはよう」

美乃梨「…一緒のサックスの子だっけ?」

『うん、佐原尚哉くん』

美乃梨「ふ〜ん。イケメンだね〜」

『あはっ……たしかにイケメン…』

美乃梨「ま、あなたは皇輝くん一番でしょ?」

『正解(笑)』











まさか、思いもしなかったよね。あのあとまさか……

プリ小説オーディオドラマ