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第3話

♡
61
2026/09/19 08:20 更新
翌日。かぶき町の外れにある居酒屋
夕暮れ時、提灯の赤い光がぼんやりと路地を照らしている。


店の前に立っている。
ポケットに手を突っ込みながら、結衣を待つ。
あなたが姿を現した。昨日とは違う私服姿。銀時の目が、一瞬だけ見開かれる。
銀時
…お
銀時
(私服姿めっちゃ可愛いなオイ。)
だるそうに平静を装って手を振る
あなた
お待たせしました!
銀時
じゃあ入るか
入ると明らかに存在感を放っている大男が奥の小部屋に座っていた
銀時
あれか…?
あなた
はい…!
銀時
(あいつか、なかなかいかついヤツっぽいな)
元彼
おー、あなたじゃねえか、
元彼
…で、そいつ?
銀時
どーも。
ポケットに手を突っ込んだまま、銀時が会釈もせず言う
元彼
んだよその態度。
元彼
なぁ、あなたほんとにこいつ?
あなた
そ、そうだよ
元彼
ふーん。
元彼
じゃあ聞きたいんだけど、こいつと付き合ってどんくらいなわけ
あなた
3ヶ月くらいかな、
元彼
あそ。
男がニヤリと笑う
元彼
あなた、お前俺とキスしたよな
あなた
!!急になんの話?
元彼
すっげえ良かったよなあのキス、覚えてるよな
あなた
なんで彼氏の前でそんな話するの、?
元彼
いやだってこいつが本物の彼氏なのかって思ってさ。
銀時
……。
銀時を挑発するように男が言う
元彼
いやー、あなたの舌ってすっげえ柔らかいんだよね、キスするとすぐ力抜けるし
あなた
それはあなたが無理やり…!!
元彼
なぁ、お前はほんとにあなたとキスしたことあんの?
元彼
ないんだろ?
元彼
やっぱおかしいよなあ、付き合ってキスしないとかどんだけヘタレだよ
あなた
キ、キスくらいあるよ!!
元彼
ふーん?
元彼
じゃあ今見せてくんない?
元彼
キスしろよ、俺の前で
銀時
…
銀時
さっきから黙って聞いてればうるせぇヤツだな
銀時
キスしろって?
銀時が立ち上がりあなたの腕を掴む

あなたの顎を掴む。鼻先が触れる距離だ

銀時は囁く。あなたにしか聞こえない声で
銀時
仕事だもんな?
銀時
いくぞ。
あなたが小さく頷いた
顎を掴んだ手はそのまま。親指があなたの唇に触れる、柔らかい
銀時
(…やべぇ)
銀時
(これは仕事、これは仕事)
元彼
おーい早くしろよ、まさかそこで止まんのか?w
銀時
(…ちっ、煽るんじゃねえよ集中できないだろが)
銀時の手があなたの後頭部に回る。

チュッ

小さい音が響いた
元彼
…え、それで終わり?
元彼
ウッソだろお前今のぺちってしただけじゃねえか!あれがキスって笑わせんなよ!
元彼
はーおもしれ、おいあなた、こんなヘタレ捕まえて可哀想だな。俺と帰ろうぜ早く
元彼
俺のキスはすごかったもんなぁ?舌入れてあなたはすぐとろけてよ。
元彼
ほら帰るぞはやく!帰って続きするぞ
男があなたの手を無理やりひく


ぱしっ

男の手首を銀時が強い力で掴んだ
銀時
お前ちょっと勘違いしてない?
元彼
はあ?
銀時
コイツに教えてやろうぜ、本当のキス
突然話をふられあなたは顔を真っ赤にする
あなた
へっ!?えっあっ、いやちょっ…
銀時
なぁ。
あなたの背中が銀時に詰め寄られて壁に押し付けられた
銀時
さっきからさぁ、コイツに舐められっぱなしじゃん。
銀時
見せてやろうぜ、コイツに
元彼
おい!ふざけんなよ俺の女から離れろカス!
銀時
なああなた。返事。
あなたが小さく頷く
にやりと銀時の口角が上がる
銀時
いい子。


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