あいつはいつもキリンみたいに首を長くして俺らが来るのを待ってる
太陽みたいな笑顔見せるこいつ……マナは大切な人だった。
でも、次第に一歩、また一歩と背を抜き歩んでた。
俺らがどれだけ涙を流そうと、お前は笑っている。
今も必ず。そう思って生きている。
ウェンが言うには意外と頑固な人で、よく上司に怒られてたらしい。
基本的に優しいお前の秘密を知れた気がして、うれしかった。
いつの間にか増えてた白髪は、
マナの綺麗だった金髪を隠すみたいだった。
細くなったマナの姿を見るのが辛かった。
……だから、ヒーローの仕事が忙しいと嘘をついた。
日記に書かれた言葉
「まだ皆の隣で ” ヒーロー ” として居たかった」
力が入らない腕で一生懸命に書いたであろう、震えた文字だった。
初めての感覚だった。
胸が締め付けられるような痛みをずっと感じていた。
” 当たり前 ” を壊して、突然その日はやってきた。
いつか来るとは分かってたはずなのに、
まさかこんな形だとは思わなかった……
金木犀の匂いが何処からかする度、
” マナはいない ” という事実が胸に刺さる。
マナ以外のヒーローはいるのに…
俺らがどれだけ涙を流そうと、お前は笑ってる。
今も必ず。そう思って生きている。
なんだか下手な気がする …… 😭











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。