クスクスと笑いながら
口布越しに重ねてきたくちびるに応えた
私を後ろから抱きしめながら、
意味がわからないことを言ってきた
今一瞬全身から鳥肌が立った
これも忍者の力なの?
怖い
なんか怒ってる “ 色 ” を出してる
面倒くさいこの人
家入さんを探しているところに、
缶コーヒーを片手に後ろから声をかけられた
気配を消すのはご遠慮願いたい
私にコーヒーがかからなくてよかった
壁に手をついて咳き込みまくっている
背中をさすった方がいいかしら
↑ 検査結果を察した
そう言って職員室に向かおうとすると、
七海さんに着いてこられた
あぁ、そうだった
私がお願いしたんだった
妊娠したことを話そうとした時、
新たに人が職員室に入ってきた
笑いながら手を振ると、
私の手の中にある検査薬を後ろから奪われた
大きく目を見開いて、
私と七海さんを交互に見てきた
あ、私たちが付き合ってると思ってる
七海さんは額に手を当ててため息をついた
まぁそれはそう
私たちが話していることに気になったのか、
家入さんが持っているものを覗き込んだ
何故だろう
夜蛾学長から怒ってる “ 色 ” が見える
私の両肩に手を載せて、すごい圧をかけられた













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!